2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591528
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
永廣 信治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 壽昭 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80154128)
松原 俊二 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60294675)
鈴江 淳彦 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (60346608)
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Keywords | 脳動脈瘤 / 平滑筋細胞 / マクロファージ / BTEB2 / 動物モデル / エストロゲン / 卵巣 |
Research Abstract |
1)ラットの脳動脈瘤モデルにおいてcorrosion castによる電子顕微鏡標本で動脈瘤形成の初期形態変化を検討した。脳動脈瘤はSD雄性ラットを用いて両側腎動脈後枝を結紮切断(高血圧を誘発)し、一側の頸動脈を結紮(血行動態変化誘発)することにより作成した。結紮した頸動脈と反対側の前大脳動脈分岐部に脳動脈瘤形成変化が認められ(20匹中11匹)、その形態変化パターンはStage I:血管内皮細胞が疎で不規則な配列を示す(n=5)、Stage II:異常な内皮細胞に裏打ちされた血管内膜が紡錘状に隆起する(n=4)、Stage III:嚢状の動脈瘤が形成される(n=2)、の3段階に分類された。 2)新しい実験脳動脈瘤モデルを開発した。雌ラットで腎動脈結紮と一側頚動脈結紮後に両側卵巣を摘出しestradiol deficientな状態とした。2ヵ月後に脳動脈を電子顕微鏡で観察したところ、卵巣摘出を行わず腎動脈結紮と一側頚動脈結紮のみ行ったラットに比べて、脳動脈瘤の発生頻度が3倍に上昇した。 Estradiol補充療法を施した卵巣摘出ラットの脳動脈瘤形成について未治療群と較べた。脳動脈瘤の形成は未治療群では8/15(53.3%)に認められたのに対して治療群では1/15(6.7%)と有意に抑制された(p<0.01)。卵巣摘出ラットにおいて脳動脈瘤形成が再現性よく高頻度に上昇することを示し、またestradiol補充療法が脳動脈瘤形成および進展抑制に奏功することを示しており、脳動脈瘤の成因にhormone特にestrogenの関与を示唆する結果であった
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Research Products
(4 results)