2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳腫瘍に対する音響化学療法に関する臨床応用にむけての基礎的研究
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15591558
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
福島 武雄 福岡大学, 医学部, 教授 (10078735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正昭 福岡大学, 医学部, 助教授 (80240125)
野中 将 福岡大学, 医学部, 助手 (30352256)
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Keywords | 音響化学療法 / 集束型超音波 / ヒトグリオーマ細胞 / ヌードラット / 実験脳腫瘍 / LRP |
Research Abstract |
集束型および平行超音波による脳腫瘍治療 これまでに集束型超音波による脳腫瘍治療の基礎実験においてウイスターラットにC6グリオーマを移植し、in vitroで抗腫瘍効果を確認した。また、平行超音波においては既に、in vivoの実験で、ヒトグリオーマ細胞株であるU251細胞、U105細胞、さらにLRP geneをtransfectionしたU105LRP細胞に対する有効性を検討した。今回はこれらの実験の結果を踏まえ、ヒトグリオーマ細胞に対する集束型超音波のin vitroでの効果を検討する目的にてLRPを発現しているU251、U105LRP細胞、およびLRP発現のないU105細胞をヌードラットの脳内に埋め込み脳腫瘍モデルを作成し、一週間後にphotofrin腹腔内投与、超音波照射を行い、抗腫瘍効果を検討した。実験は脳腫瘍モデルの作成より開始した。しかしながら、U251細胞がときにヌードラット脳内に生着しするものの、腫瘍塊を形成せず、さらに成長の程度に個体差が大きいため、脳腫瘍モデルとして使用することはできないと判断した。また、U105細胞に関してはヌードラット脳内に全く生着せず、これも脳腫瘍モデルとして使用することはできなかった。このため、別のヒトグリオーマ細胞株であるU87細胞を用いて基礎実験を行うこととした。U87細胞はヌードラット脳内に埋め込むと生着し、1週間後には安定して腫瘍塊を形成し、脳腫瘍モデルとして使用することができた。このためU87細胞脳腫瘍モデルを用いて集束超音波による基礎実験を行った。ヌードラットにて脳実質を露出させ集束型超音波にて治療を行うと、ヌードラットの脳という易感染性の条件のため、脳膿瘍もしくは軽度の感染徴候が脳内にみられ、正確な抗腫瘍効果を判定できないため、これらの問題点を解決する方法について模索中である。
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