2004 Fiscal Year Annual Research Report
MIFワクチンの開発とそのリウマチモデルマウスに対する効果の検討
Project/Area Number |
15591560
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野寺 伸 北海道大学, 大学病院, 助手 (00359481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 芳一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90186841)
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Keywords | マクロファージ遊走阻止因子 / ワクチン / 関節リウマチ |
Research Abstract |
1)RA患者由来滑膜繊維芽細胞を用い、MIFがIL-8のmRNA発現を誘導し、この誘導にはチロシンキナーゼ、PKC、および転写調節因子AP-1およびNF-κBが強く関与していることを明らかにした(Arthritis Rheum 2004)。 2)In-vivoにおいてマウス抗II型コラーゲン抗体カクテル関節炎モデルを用いて関節炎発症におけるMIFの関与を検討した。野生型(以下WT)マウスは関節炎発症に伴い関節局所におけるMIF、MMP-13およびMIP-2 mRNAの発現が増加した。関節炎発症操作によりWTマウスでは関節炎スコア(12点満点)が平均8点であったのに対し、抗MIF抗体を投与したWTマウス群およびMIFノックアウトマウス群では、それぞれ平均3点、平均2.5点と有意に関節炎が抑制され、これに伴い後者2群とも関節局所におけるMMP-13およびMIP-2 mRNA発現、および炎症性細胞浸潤が抑制された。(Cytokine2004)。 3)MIFをターゲットとした新規関節炎治療法の開発;MIF-DNAワクチン法を試みた。MIF-DNAワクチンとしてMIF cDNAにヘルパーTエピトープとしてtetanus toxin、ovalbumin、およびHEL(henegg-whitelysozyme)の各十数残基を組み込んだプラスミドベクター、コントロールとして空ベクターを準備し、これらを8週令Balb/cマウス♀(各群n=5)にエレクトロポレーション法にて筋内接種した後II型コラーゲン抗体カクテル関節炎発症を試みたところ、関節炎スコアはコントロールワクチン群で平均7.5点に対し、前3者の混合接種により平均2.4点と有意な発症抑制効果を示した。まだ検討途上であるが本方法は新規RA治療法として期待される(投稿準備中)。
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Research Products
(4 results)