2003 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷に対する各種神経栄養因子発現ベクター導入後の組織学的評価及び運動機能解析
Project/Area Number |
15591571
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
内田 研造 福井大学, 医学部付属病院, 講師 (60273009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 久敏 福井大学, 医学部, 教授 (00165060)
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Keywords | 脊髄損傷 / 神経栄養因子 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
新たな遺伝子導入の試みとしてアデノウイルスを用いた神経栄養因子導入法を行った。human GDNF遺伝子、β-galactosidase遺伝子(LacZ virus)を組み込んだ非増殖型アデノウイルスベクター(AxCAhGDNF,AxCALacZ)をCOS-TPC法で作製した。脊髄損傷モデルは、Wistar Rat(体重400-450g)を用い、脊髄完全損傷モデルを作製した。損傷直後、1分間1μlの速度でtotal 10μlの髄内投与を行った。作製したvectorの生物学的活性はIn Vitroでは、Western Blot解析にてCOS1細胞感染後の上清を調べた。In Vivoでの検討は、まずAxCALacZにおいてベクター発現の局在を観察後、PBS、AxCAhGDNF注入群の両群間で、免疫組織化学的検討を行った。COS1細胞感染後のGDNFの発現は2日以降で認められた。損傷後約2週、4週のGDNF免疫染色では、コントロール(PBS群)に比べニューロンに特に強いimmuno reactivityが観察された。半定量化として行ったWBではPBC群では損傷初期に強い発現を認めたのに対し、AxCAhGDNFでは2週にベクターによる蛋白発現が確認された。損傷後4週のChAT免疫染色では、コリン作動性ニューロンである前角ニューロンにも特に強いimmuno reactivityが観察された。ニッスル染色では前角部のcell countを行った。AxCAhGDNF群では特に2から4週においてPBS群に比べ有意に細胞数の減少が抑制されていた。来年度は他の栄養因子との比較実験を行う予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Uchida, K., Baba, H., Furukawa, S., Omiya, M., Kokubo, Y., Kubota, C., Nakajima.: "Increased expression of neurotrophins and their receptors in the mechanically compressed spinal cord of the spinal hyperostotic mouse(twy/twy)"Acta neuropathologica. 106. 29-36 (2003)