2004 Fiscal Year Annual Research Report
高血圧自然発症ラットに発生する大腿骨頭壊死の血管内皮に関する病理及び薬理学的研究
Project/Area Number |
15591590
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊谷 謙治 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00315235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 正美 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20136641)
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Keywords | 易卒中高血圧自然発症ラット / 大腿骨頭壊死 / 高脂血症食 / Steroid Hormone投与 / 酸化stress / Apotpsis / 血管内皮細胞培養 |
Research Abstract |
易卒中高血圧自然発症ラット(SHRSPと略す)の特発性大腿骨頭壊死症の特徴は臨床病理学的所見に類似すると考えられる。Steroid Hormoneや高脂血症食(HFC食)の投与で生じる酸化stressが壊死の原因になっているか研究を行った。 大腿骨頭の壊死頻度はcontrol群に比べ、HFC食群、Steroid Hormone投与群、HFC職+Steroid Hormone投与群で有意に高かった。またその壊死像は修復反応の少ない典型的なものが大部分であった。 Apotosisをみると、脂肪細胞は変性した部に増加しており、壊死への移行を示唆していた。また壊死の周辺にも発現し、epiphysisのみならず大腿骨頸部にも発現が見られ、control群、Sreroid hormone投与群に比しHFC食投与群の発現に増加傾向がみられた。 酸化stressは抗8-OHdGモノクローナル抗体と抗4-HNEモノクローナル抗体ともにcontrol群、HFC食群、Steroid Homone投与群、Steroid Hormone投与+HFC食群の順で高くなることがうかがわれた。 また、SHRSP/Izm,SHR/Izm,SHR/Crj,WKY/IzmにNOS阻害剤含有高コレステロール飼料とSteroid Hormone投与するとSHRSP/Ngsk以外では大腿骨頭壊死の頻度は低くまた酸化stressの発現が少ない傾向にあった。 血管内皮細胞とくに多能性成体前駆細胞が他種のラットと異なるステロイドホルモンへの反応を呈するかをみるための大腿骨骨髄内の血管内皮細胞の多能性成体前駆細胞の採取、培養は、分化培地等を使用し、crudeな血管内皮培養に成功し、現在純度、精度を上げつつある段階である。
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Research Products
(5 results)