2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591593
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
吉田 幸一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 卓郎 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (00244369)
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Keywords | 標的遺伝子 / Ewing肉腫 / トランスジェニックマウス / 融合がん遺伝子 / Cre-loxP DNA組み換え / ETS転写因子 / 染色体転座 / PNET |
Research Abstract |
本研究の目的は、マウスにおいて外来遺伝子を組織特異的に発現させるCre-loxP技術を利用し、Ewing肉腫やPNETの原因遺伝子を肉腫の母地組織に特異的に発現させ、モデルマウスを分離することである。また、肉腫遺伝子を培養細胞に発現させて、肉腫遺伝子の産物である融合転写因子が制御する標的遺伝子を同定することである。Ewing肉腫遺伝子(EWS-FLI)を導入したトランスジェニック(Tg)マウスを2系統分離した。これらのTgマウスは通常通り繁殖し、また飼育できた。次に、Cre酵素を神経堤由来組織で発現しているTgマウスと交配させ、DNA組み換えを起こしたマウスを2匹分離した。この内、24系統由来の組み換えマウスは全盲であり、前肢と後肢の麻痺および尾の湾曲が認められた。一方、32系統由来の組み換えマウスには、外見や行動の異常が見られなかった。いずれのDNA組み換えマウスにおいても、腫瘍の発生を認めなかった。Ewing肉腫の融合遺伝子を導入した培養細胞株において、発現の挙動が変わる遺伝子を同定した。この実験系において、融合がん遺伝子が細胞外マトリックス成分であるテネシン遺伝子を活性化することをcDNAアレイ法で明らかにした。さらに、融合がん遺伝子ががん細胞の不死化に関わるテロメラーゼの発現を活性化することを見いだした。Ewing肉腫のモデルマウス作製を続けるとともに、これらの標的遺伝子と腫瘍化との関係を調べる予定である。
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Research Products
(2 results)