2003 Fiscal Year Annual Research Report
手術手技に起因する術中心停止・その他の危機的合併症に関する全国実態調査
Project/Area Number |
15591637
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
入田 和男 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (80168541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津崎 晃一 慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (90138107)
森田 潔 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40108171)
高橋 成輔 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30038723)
瀬尾 憲正 自治医科大学, 医学部, 教授 (40093257)
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Keywords | 手術 / 出血 / 心停止 / 死亡 / アンケート調査 / 出血性ショック |
Research Abstract |
手術手技に起因して発生する心停止を含む危機的偶発症について、アンケート方式による実態調査を3ヵ年計画で行うための準備作業を終え、第1回調査用紙を発送した。 研究代表者ならびに分担者で3回の協議とメイルでの意見調整を行った結果、手術手技に起因する危機的偶発症で大きな割合を占める手術による大出血を主要な調査対象とすることとした。また、以下の内容をアンケート調査項目とすることで意見の集約をみた:患者情報、術式、出血源、出血量、最低Hb値、貧血持続時間、血液供給体制の不備の有無、患者因子、麻酔因子、回避の可能性の有無、予後、偶発症に対する対処の適否(予後改善の可能性の有無)。また、術前から出血性ショックを合併している症例における偶発症も多発しており、かつ予後が不良であることを考慮し、その実態についても併せて調査を行うこととした。調査内容を検討する段階では、本研究の基礎資料となった(社)日本麻酔科学会の偶発症例調査の関連分野に関して2003年米国麻酔科学会大会で発表し、意見交換を行った。 調査対象は、(社)日本麻酔科学会が指定している「麻酔関連偶発症例」とし、同調査用紙とともに全麻酔科認定病院に郵送し、協力を依頼した。平成16年3月末までに回収作業を終え、同5月より集計作業に入る予定である。 初回アンケートの集計作業が平成16年度に行われるため、本研究の具体的成果は未だ得られていない。今回と同様の調査を平成16,17年の症例にもついても実施し、各年の解析結果を公表するとともに、3年間の実態調査の解析結果をもとにした提言を平成18年度に行うこととしている。
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