2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591695
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
徳田 雄治 佐賀大学, 医学部, 教師 (90315200)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 和重 佐賀大学, 医学部, 助手 (00304907)
佐藤 勇司 佐賀大学, 医学部, 助手 (40363436)
|
Keywords | 代用尿道 / 大網 / 尿路上皮 / VAMG |
Research Abstract |
前年度は、Wistar Ratから採取した単離尿路上皮とScafordであるVascular Acellular Matrix Graft(VAMG)とを同時に血流豊富なラット大網内に挿入してin vivoでの培養をおこなった。しかし、これでは尿路上皮細胞がVAMGに生着する以前に肉芽組織がVAMG表面を覆ってしまう為に、尿路上皮の生着を確認できなかった。この問題の克服には、 1.VAMGに尿路上皮の生着させる点と、2.In Vivoでの炎症反応の克服が問題となる。 今年度は、1.に対し、VAMG内腔のみに尿路上皮を生着させる目的で、予めin vitroで2週間の培養を行った。ところが、VAMGの内腔面にのみ上皮と生着させる手段として、Collagen Gel内にVAMGを埋め込み培養したが、上皮の良好な発育は観察できなかった。 2.については、VAMG表面には炎症細胞の浸潤があることを免疫染色で再度確認した。その肉芽組織の周囲には、脂肪組織の炎症をともなっていた。組織学的には、小型脂肪組織が多数見られるようになり、肉芽組織の形成には血管からのサイトカインの分泌だけではなく、脂肪細胞からのサイトカインいわゆるAdipocytokineの分泌が示唆された。このため、脂肪細胞分泌するサイトカインについても検討を行う必要があった。脂肪細胞の作用については、PI3Kシグナル系統を活性化し、AKTのリン酸化を促進することが示唆された。
|
Research Products
(1 results)