2004 Fiscal Year Annual Research Report
マトリックスを用いた機能的重層化細胞シートの作成と尿道再建への応用
Project/Area Number |
15591705
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Research Institution | NAGOYA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
丸山 哲史 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50305546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 祐太郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40238134)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Keywords | マトリックス / 重層化シート / 尿路上皮細胞 / 平滑筋細胞 / SIS |
Research Abstract |
本年度はシート状の細胞培養を行い、ラットにて尿道再建を試みた。 培養尿路上皮シートの作製:ラットの尿道を摘出し小片とし、抗生剤含有リン酸緩衝液につけ滅菌処理した。これをDispase含有DME培地で処理することにより上皮層と筋層とに分けた。上皮層をTripsinで処理、攪拌し上皮細胞を単離し、feeder細胞である3T3細胞を敷いたフラスコ底にこれを播種する。増殖因子を加え、37℃10%CO_2にて細胞培養し、重層化した上皮シートを作成した。平滑筋細胞もほぼ同様の手順で行った。この場合feeder細胞は不要であった(丸山・林)。マトリックスの作製:手術用縫合糸と同様の吸収素材にて繊維を作製した(polyglycolic acid(PGA) : poiy-DL-lactide-co-glycolide(PLGA)50:50)。このマトリックス上に細胞培養を行った。更にコラーゲンが主成分のsmall intestinal submucosal(SIS)sheet状で細胞培養を施行した。現在、尿路上皮および平滑筋各々に対して、シート状に重層化するのに最適なマトリックスの条件(素材、線維の幅等)を検討中である。(丸山・林)。SISの尿道再建への応用:ラット尿道再建をこころみた。尿道粘膜に欠損部分を作成し、ここにSISを補填したところ、これを足場として尿路上皮が再生した。組織学的検討:およそ二層に培養されたマトリックス上の細胞層を、H-E染色、免疫染色および電子顕微鏡にて観察し、組織学的に検討した。毛細血管(血流)および自律神経線維の分布など、ある程度の容量を持った中空臓器の作製に向けての課題を探った(丸山・林・郡)。
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