2004 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌におけるアデノウイルスレセプターを用いた遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
15591714
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
桶川 隆嗣 杏林大学, 医学部, 助教授 (70306679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奴田原 紀久雄 杏林大学, 医学部, 教授 (00143470)
東原 英二 杏林大学, 医学部, 教授 (00092312)
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Keywords | アデノウイルス / ヒストン脱アセチル化酵素 / 腎癌 |
Research Abstract |
【目的】腎癌細胞におけるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤の抗腫瘍メカニズムとアデノウイルスレセプター(CAR)の関係を検討した。 【方法】HDAC阻害剤であるFR901228で処理し、細胞増殖、細胞周期プロファイルの変化やアポトーシスの有無を検討した。また、FR901228による腎癌細胞のcoxsackie and adenovirus receptor(CAR)発現量をFACSとRT-PCRを用いて検討した。FR901228で処理した腎癌細胞株とp21アデノウイルスベクターによる治療効果をin vivo, in vitroで検討した。 【結果】FR901228で処理により濃度依存性の増殖抑制が認められ、著明なアポトーシスが誘導されていた。細胞周期抑制蛋白であるp21発現が増加していた。0.01〜1.0ng/mlのFR901228で処理した腎癌細胞のCAR発現効果はFR901228の濃度に比例してCAR発現量が増加した。1.0ng/mlのFR901228を用いた場合、p21アデノウイルスベクター単独より、約1/3以下の力価で同じ治療効果があった。 【結論】HDAC阻害剤はアデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療法に対して作用増強剤になると考えられる。
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Research Products
(3 results)