2003 Fiscal Year Annual Research Report
限局性前立腺癌におけるFISHを用いたc-myc遺伝子数的異常の検討
Project/Area Number |
15591718
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
蜂矢 隆彦 日本大学, 医学部, 講師 (40228482)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝本 至得 日本大学, 医学部, 教授 (20059546)
平野 大作 日本大学, 医学部, 講師 (40228804)
|
Keywords | FISH法 / 病理組織学的分化度 / 臨床的非再発生存率 / 疾患特定生存率 |
Research Abstract |
c-myc遺伝子数的異常と腫瘍進展の関連をFISH法を用いて検討した。 FISH法と評価 FISH法を用いて各標本300個の核を観察し,1つの核当たりのシグナル数をカウントし,細胞数の割合および平均c-mycシグナル数/CEP8シグナル数の比を算出した。 シグナルパターンの判定基準 染色体の数的異常のシグナルパターンの判定は研究計画書に準じて1.Simple gain/nucleus 2.Simple loss CEP8/nucleus 3.Simple loss c-myc/nucleus 4.AI (Additional increase)-c-myc/nucleusに分類し予後との関連を検討した。 結果 1)c-myc遺伝子の数的異常:Simple gainは38.7%に認めた。AI-c-mycは34.6%に観察された。Simple loss c-mycを示す症例は観察されなかった。 2)c-myc遺伝子異常と病理組織学的分化度およびGleason scoreとの関係:AI-c-mycに関しては病理組織学的分化度(P=0.001)およびGleason score(P=0.003)が悪化するにつれ有意に増加した。Simple gainの検体に関しては病理組織学的分化度(P=0.09),Gleason score(P=0.09)との間に有意差は認められなかった。 2)c-myc遺伝子異常と臨床的非再発生存率,疾患特定生存率との関係:5年臨床的非再発生存率と遺伝子数的異常との間に有意な関連が観察された(P=0.012)。疾患特定生存率と遺伝子数的異常の階層別評価との間に有意な関連が観察された(P=0.03)。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Takahiko Hachiya: "Fluorescence in situ hybridization (FISH) analysis of c-myc amplification in Stage T3NOMO prostate cancer in Japanese patients."Journal of urology. 169,4. 161-162 (2003)
-
[Publications] 蜂矢隆彦: "StageC前立腺癌におけるFISH法による7,8,16番染色体数的以上の解析"日本泌尿器科学会雑誌. 94,2. 118 (2003)