2004 Fiscal Year Annual Research Report
分泌期子宮内膜のダイナミズムと胚着床・妊娠成立との時間的空間的関連性の解析
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15591741
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安藤 寿夫 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90273234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (20362246)
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Keywords | ペプチダーゼ / 子宮内膜 / 胚着床 / 脱落膜化 / 血管新生 |
Research Abstract |
本研究は、胚着床から妊娠成立までの一連の過程でペプチダーゼが具体的にどのような役割を担っているのかについて、生理活性ペプチドと内分泌・免疫の連関を中心に検討するものである。 1)A-LAPの子宮内膜における発現と局在の検討 脂肪細胞由来ロイシンアミノペプチダーゼ(A-LAP)は我々が研究を続けている胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ(P-LAP)と共通性の高いペプチド分解酵素である。前年度の研究実績に若干の追加実験データを加えて別項のように雑誌に掲載された。 2)培養子宮内膜間質細胞の脱落膜化とAngIIによるVEGFの誘導についての検討 子宮内膜間質組織において、着床期頃より生じる脱落膜化により、内膜間質細胞は脱落膜化細胞へと分化を遂げる。これに伴い、アンギオテンシンII(AngII)分解酵素アミノペプチダーゼAの発現がほぼ消失してAngIIの局所濃度は増加する。脱落膜化がラセン(細)動脈の伸長と同期していることから、AngIIによる血管内皮増殖因子(VEGF)の誘導を検討している。本年度は、アンギオテンシン1型受容体を介してVEGFmRNAが誘導されることを証明した。 3)オキシトシンによるプロスタグランディンE2誘導制御についての検討 Ishikawa cellを用いて、オキシトシンによるプロスタグランディンE2が誘導される際に、プロゲステロンとともにP-LAPがこれを制御していることを証明し、別項のように雑誌に掲載された。
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Research Products
(6 results)