2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591845
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 泰裕 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (20217178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 良三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60207975)
上 順子 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70345213)
村中 公正 東京大学, 医学部附属病院, 助手
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Keywords | Kruppel-like Factor / 血管新生 / tissue factor pathway inhibitor-2 / 網膜変性モデル / レーザーCNVモデル / COX-2 |
Research Abstract |
(1)Intestinal Kruppel-like Factor(IKLF)ヘテロ欠損マウスを用い未熟児網膜症(ROP)モデルを作成し、眼内病的血管新生へのIKLFの関与を検討した。まずIKLFヘテロ欠損マウスの眼球切片では、網膜および血管構造に異常はなかった。次に、ROPモデルを作成すると、新生血管領域面積は74%(p=0.0317)減少していた。IKLFは網膜血管の発生には必須ではないが、ROP発生において抑制的に作用することが示唆された。 (2)tissue factor pathway inhibitor-2(TFPI-2)のRPE増殖効果について家兎およびラットの網膜変性症モデルに及ぼす効果について検討した。Dutch rabbitにSodium iodate(SI)20mg/kgを経静脈投与し、1から14日後まではTFPI-2投与群の方が対照群に比して有意にERGc波の振幅は大きかった。また、RCSラットの3および4週齢時にTFPI-2を硝子体内投与し組織学的評価を行ったところ、TFPI-2投与眼は対照眼に比して外顆粒層の減少を抑制し、桿体錐体細胞層の空胞の出現を抑制する傾向が認められた。TFPI-2は家兎SI誘発網膜変性モデルおよびRCSラットにおいて網膜変性を抑制した。 (3)マウスにおいて半導体レーザーを用いてCNVモデルを作成し、マウスCNVモデルにおけるエトドラク(シクロオキシゲナーゼCOX-2選択的阻害薬)の経口投与時のCNV抑制効果について検討した。経口投与群はCNV発生を、対照群に比して蛍光漏出スコアにおいて有意に抑制した。またCNVM断面積、血管内腔面積も有意に低下した。エトドラク経口投与がマウスCNVモデルにおけるCNV発生を抑制したことにより、マウスCNV発生においてもCOX-2が関与することが示唆された。
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Research Products
(7 results)