2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591894
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福澤 正洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60165272)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越永 従道 日本大学, 医学部, 助教授 (70205376)
|
Keywords | 神経芽腫 / CpG-ODN / apoptosis / GM-CSF / 癌ワクチン療法 |
Research Abstract |
マウス神経芽腫のin vivoの系を用い、不活化腫瘍とCpG oligonucleotide (ODN)との併用した癌ワクチン療法が腫瘍増殖に及ぼす効果を明らかにする。更にDCを活性化を誘導するGM-CSF、I1-2、IL-12、TNF-αの併用が腫瘍抗原+CpG-ODNの効果を増強するかを明らかにする。更にその作用機序の解明を行うため、CpG-ODN併用ワクチン療法を施行したマウスの脾細胞を用いて腫瘍のアポトーシス誘導能を測定して抗腫瘍免疫能増強を検討する。 本年度はin vivoの系における癌ワクチン療法の検討を行った。 A/Jマウスの神経芽腫Neuro-2aを用いてマウス右脚皮下に腫瘍細胞(1x10^6)を接種し、固形腫瘍を形成する7日後に、左脚皮下に同腫瘍細胞に放射線照射を行い作成した特異的腫瘍ワクチンを接種して、抗腫瘍効果を検討した。その結果、不活化腫瘍細胞+CpG-ODN+GM-CSFで免疫したマウスに抗腫瘍効果が明らかになった。 現在、免疫組織にて腫瘍内浸潤細胞(T細胞、DC)の同定を行っている。 来年度は癌ワクチン接種によりどのようなサイトカインおよびエフェクター細胞が誘導されているか、また、腫瘍のアポトーシス誘導能の検討も合わせて行う予定である。
|