2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591900
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
保阪 善昭 昭和大学, 医学部, 教授 (40156998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 彰二 昭和大学, 医学部, 助手 (60276590)
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Keywords | hemangioma / capillary hemangioma / capillary malformation / strawberry mark / 単純性血管腫 / 苺状血管腫 |
Research Abstract |
単純性血管腫の家系例のPhysical Mappingの結果より5番染色体長腕の5q11-23の範囲に責任遺伝子が存在している事が判明していたので、海外の共同研究者と相談し、同部に存在している遺伝子の中から血管形成に関連があると思われるMEF2CとRASA1とEDIL3を候補遺伝子として挙げて、個々の遺伝子に対して検索を行った。海外の共同研究者の所有する白人の家系例とわれわれの所有する日本人家系例を合わせて17家系例が検索の対象となったが、MEF2Cに関しては共通の変異が見られず、次にRASA1の検索を行った。RASA1のexonは25個あり、27セットのプライマーを用いてgenomic DNAをfull sequenceし、その結果から17家系中6家系においてRASA1遺伝子のheterozygous inactivating motationが発見されたが、この6家族はすべて白人家系であり、Physical Mappingにおいて変異遺伝子の局在部位が5q11-23に一致していた日本人の最大家系例においてはRASA1遺伝子の変異と臨床症状が一致しなかった。そこで臨床症状の再検討を加えたり、sequenceのやり直し等を行ったがやはり一致せず、日本人の家系例では責任遺伝子が異なることが示唆された。 RASA1遺伝子の変異に関しては報告(裏面参照)されたが、われわれの日本人家系例に関しては現在他の候補遺伝子を検索中である。 苺血管腫の家系例に関しては候補となっている5番染色体を含めて全染色体のPhysical Mappingの最中であるが、現在のところLOD scoreが3以上になる部位は発見されておらず、引き続き検索を行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Eerola I, Boon LM, Mulliken JB, Burrows PE, Dompmartin A, Watanabe S, Vanwick R, Vikkula M.: "Capillary malformation-arteriovenous malformation, a new clinical and genetic disorder caused by RASA 1 mutations"Am.J.Hum.Genet.. 73・6. 1240-1249 (2003)