2003 Fiscal Year Annual Research Report
アデノウイルスベクターを用いた骨形成タンパクの遺伝子導入による骨誘導の実験研究
Project/Area Number |
15591910
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
楠本 健司 関西医科大学, 医学部, 助教授 (20161630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 剛司 関西医科大学, 医学部, 助手 (50368239)
福田 智 関西医科大学, 医学部, 助手 (60309242)
小川 豊 関西医科大学, 医学部, 教授 (70026912)
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Keywords | 骨形成タンパク / 骨誘導 / アデノウイルスベクター / 骨形成 / 骨再建 / 再生医学 / サイトカイン / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
遺伝子組み換えヒト骨形成タンパク(rhBMP-2)は、異所性でも骨を誘導する骨誘導能を有している。このタンパクの遺伝子導入を目指して、このタンパクの遺伝子をアデノウイルスベクターに組み込む(COS-TPC法)調整を行った。これらは、再生医学として、骨再建の目的で期待されている。 rhBMP-2の調整:rhBMP-2(2,10,50μg)とCarrierとしてatelopeptide type I collagen (1mg/1ml)を混和したものを凍結乾燥し、埋入材として調整した(rhBMP-2-CL)。 rhBMP-2遺伝子を有すアデノウイルスベクター(AVV-rhBMP-2)の調整:rhBMP-2遺伝子をcosmid vectorに組み込んだ。一方、一般細胞内では増殖しないようにΔ1,Δ3領域を欠失させたアデノウイルスを作成し、前出のとcosmid vectorと共にHEK293細胞にco-transfectionさせた。ここで生じたAVV-rhBMP-2をHEK293細胞内で増幅させ(COS-TPC法)、大量のAVV-rhBMP-2を精製、調整した。ウイルス用量として10^7,10^8を使用することとした。以上を動物の筋肉内への埋入、注入実験を行った。現在、成果を検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 海原真治, 別所和久, 藤村和磨, 大久保康則, 園部純也, 楠本健司, 飯塚忠彦: "アテロコラーゲンスポンジ(TERUPLUG)を担体とする遺伝子組み換えヒト骨形成因子の骨誘導に関する実験的研究-アテロペプチドコラーゲン(Cellmatrix LA)を担体とした場合との比較-"日本口腔外科学会雑誌. 49(4). 241-245 (2003)
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[Publications] Okubo Y, Bessho K, Fujimura K, Kusumoto K, Suzuki T, Segami N, Ogawa: "Preclinical study of recombinant human bone morphogenetic protein-2 : Application of hyperbaric oxygenation during bone formation under unfavourable condition."Int J Oral Maxillofac Surg. 32. 313-317 (2003)
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[Publications] 楠本健司, 小川 豊: "骨再建材としての体内埋入異物の問題点と展望"日本美容外科学会会報. 25. 55-62 (2003)
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[Publications] Kusumoto K, Bessho K: "Bone morphogenetic protein and vascular endothelial growth factor in bone formation"Research Signpost, Trivandrum. 14 (2003)