2004 Fiscal Year Annual Research Report
LC/MS測定のための各種薬物のマススペクトルライブラリーの作成
Project/Area Number |
15591923
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Research Institution | Aichi Medical University School of Medicine |
Principal Investigator |
服部 秀樹 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (30107817)
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Keywords | ライブラリー / イオントラップ型LC / MS / LCQ / MSスペクトル / MS / MSスペクトル / Positive / ESIモード / Xcalibur |
Research Abstract |
イオントラップ型LC/MSであるLCQを用いて、救命救急ならびに法医学領域において比較的見受けられる約200種類の薬物についてそのMSおよびMS/MSスペクトルを測定し、ライブラリー構築ソフトXcaliburによりライブラリーの構築を行った。MSスペクトルのみしか得られなかったものもいくつか存在した。また、GC/MSにて簡便に検出しうる薬物であるバルビタール系の薬物、有機リン系農薬などは十分にイオン化されずスペクトルを得ることが不可能であった。MSスペクトルの特徴としては[M+1]^+イオンがベースピークとして出現するのが認められた。また、構造式もしくは組成式をスペクトル上に貼り付けるとともに質量数、CASナンバーも記載した。スペクトルの測定は、Source type : ESI, Capillary Temp : 270℃, Sheath gas flow : 90unit, Auxiliary gas flow : 30unit,Positive polarity, Source voltage : 5.80kV, Capillaryvoltage : 16V, Max ion time : 200ms, MS/MS測定においてはIsolation width:2.0m/z,Normalized collision energy : 40.0%と測定条件を一定にして測定した。LCはHP1100Seriesを用い、条件は移動相は7.5mM酢酸アンモニウム溶液からアセトニトリルへとグラジエントを行い、流速は0.2ml/minとした。カラムは種々の会社より入手可能な数種類のカラムを使用し、薬物の保持時間、その溶出ピークの形状や大きさなどを少し検討を加えたところ、今回ライブラリーに載せた薬物の多くはカラムでの分離・検出の可能性が示唆された。
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