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2004 Fiscal Year Annual Research Report

味蕾におけるビリンの発現に関する研究-味受容細胞マーカーの確立-

Research Project

Project/Area Number 15591951
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

吉江 紀夫  日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30095278)

Keywords味蕾 / 細胞型 / ビリン / gustducin / 刷子細胞 / 免疫電顕
Research Abstract

ビリン発現細胞が同時にPLCβ、IP3R、gustducin、PDE5などの分泌シグナル伝達分子を発現しているか、主にラットとモルモットの味蕾について蛍光二重免疫染色法によって、さらに詳しく調べた。その結果、ビリン陽性細胞の大部分は、これらのシグナル伝達分子に免疫陽性反応を示した。特に、IP3R-3陽性細胞はビリン陽性細胞と完全に一致した。したがって、哺乳類においてもビリン陽性細胞は味受容細胞であることが強く示唆された。そこでさらに詳細に、ラットとモルモットの味蕾について、電子顕微鏡レベルでビリンの免疫細胞化学をpre-embedding法により行いビリン陽性細胞の細胞型を検索した。その結果、両種動物の味蕾で、I型細胞はビリン抗体に陰性であったのに対し、II型およびIII型細胞は免疫陽性反応を示した。I型細胞は支持細胞ともよばれ、神経とシナプスを形成せず味覚受容に関与しない。一方、III型細胞は神経と典型的な化学的シナプスを形成する味覚受容細胞である。II型細胞は長らくその機能が不明であったが、苦味受容体(TR2)に共役する3量体Gタンパク質のαサブユニットであるgustducinを発現することが、最近になって明らかにされた。従って、II型細胞も味覚(苦味)受容に関わることになるが、神経との間に典型的な化学的シナプスは見られないことなど、この細胞を受容細胞とするには未だ不明な点が幾つか残されている。ただ、II型細胞と同様にビリンとgustducinを発現する細胞が膵管や胆管にも存在する。それは刷子細胞(brush cell)であり、化学受容能を有する。このことはII型細胞も味覚受容能を有し、さらにII型細胞と刷子細胞は、起源を共にする相同細胞の可能性がある。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] The small GTPase Rab27B regulates amylase release from rat parotid acinar cells.2004

    • Author(s)
      A.Imai, S.Yoshie, T.Nashida, H.Shimomura, M.Fukuda
    • Journal Title

      J.Cell Sci. 117

      Pages: 1945-1953

  • [Journal Article] Presence of cytoskeleton proteins in parotid glands and their roles during secretion.2004

    • Author(s)
      T.Nashida, S.Yoshie, A.Imai, H.Shimomura
    • Journal Title

      Arch.Oral Biol. 49

      Pages: 957-982

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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