2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591962
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
和泉 博之 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20108541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 和実 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (00382490)
石井 久淑 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00275489)
新岡 丈治 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (10382491)
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Keywords | 副交感神経 / 交感神経 / 三叉神経 / 脊髄路核 / 血管拡張 / 体幹血圧 |
Research Abstract |
今研究では三叉神経脊髄路核は吻側亜核、中間亜核、尾側亜核の三部位に分類されているが、自律神経反射を起こすのはどの部位を経由してくるのかを1)各亜核の電気刺激による血管拡張反応、2)三叉神経の側枝である舌神経の電気刺激で発現するc-fos遺伝子を各亜核で比較することによって検討した。 1)実験動物として今回はラットを用いた。ウレタン麻酔後、筋弛緩薬投与下人工呼吸を行い、頭蓋骨の一部を剥離除去して三叉神経脊髄路核露出した。閂(オベックス)から吻側4mm、1-2mm,-2mmそれぞれ吻側亜核、中間亜核、尾側亜核部位として電気刺激を行い、その時の左右下顎口唇血管拡張反応と体幹血圧変動を観察した。その結果i)刺激側と同側の血管拡張反応は中間亜核が統計学的に有意差をもって他の吻側亜核、尾側亜核よりも大きい反応であったが、対側では三部位共に同側より有意に小さい反応であり、三部位間では差がなかった、ii)体幹血圧反応は三部位の電気刺激で全て上昇したが中間亜核と尾側亜核部位では吻側亜核に比べ有意な差をもって上昇した。中間亜核と尾側亜核部位間では有意の差はなかった。以上の結果から三叉神経脊髄路核のうち、中間亜核は副交感性血管拡張反応に、尾側亜核は体幹血圧上昇反応により強く関与することが示唆された。 2)舌神経を求心性に電気刺激(2ms,10Hz,30volt、10分を10分間隔で20回)したときに発現するc-fos遺伝子量を比較検討した。その結果、最も多量のc-fos発現が刺激部位と同側の中間亜核と尾側亜核の移行部にみられた。 以上の結果から三叉神経刺激によって起こる副交感神経性反応(唾液分泌、血管拡張)は三叉神経脊髄路核の内、中間亜核と尾側亜核の移行部の亜核にある神経核を興奮させ、次に唾液核らの副交感神経核を興奮しているのではないかと推定された。
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Research Products
(3 results)