2003 Fiscal Year Annual Research Report
ダイオキシンによる摂食抑制に対するヒスタミン神経系の関与に関する研究
Project/Area Number |
15591964
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
十川 紀夫 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30236153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北山 滋雄 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80177873)
小野寺 憲治 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40133988)
十川 千春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10253022)
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Keywords | ヒスタミン / H3受容体 / アイソフォーム / TCDD / 摂食抑制 |
Research Abstract |
《Qualitative analysis》 (1)In situ hybridization probeの作製と新規ヒスタミンH3受容体Variantの同定 ヒスタミン神経系の重要な制御因子であるヒスタミンH3受容体には,これまで3種類のVariantが報告されている。我々は機知の情報を基にヒスタミンH1受容体,Histidine decarboxylaseおよびβ-Actinプローブを作製したが,ヒスタミンH3受容体プロープ作成時において,我々の研究グルーブはこれまでに報告のない新しいVariantを見出した。より精緻なヒスタミンH3受容体発現解明およびプローブ作製のためには,この新しいVariantの遺伝子情報が是非とも必要であると考えられたため,当初計画した予定に一部追加し,先にこのVariantの遺伝子情報の解析を行うことにした。 解析の結果,このVariantは以下の特徴を持つ事が確認された。 (1)H3Lとして報告されている野生型Variantの第3細胞外ループの前半部分から第3細胞内ループのほぼ半分まで,全長342base(114アミノ酸)を欠失する。 (2)この変異はin-flame mutationであり,ヒスタミンH3受容体遺伝子の第3Exon内で発生している。 以上の解析により新規Variantも含めて検出できると考えられるH3受容体mRNA用プローブを作製した。 《Quantitative analysis》 In situ hybridizationで検討した結果,ダイオキシン(TCDD)投与ラットは対照ラットと比べ,視床下部においてヒスタミンH3受容体mRNA発現が増加し,線条体において低下していることを見出した。他の因子については現在引き続き検討中である。
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Research Products
(1 results)