2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592001
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Research Institution | Health Scienses University of Hokkaido |
Principal Investigator |
細川 洋一郎 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70173599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂倉 康則 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (60128915)
敦賀 英知 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30295901)
田中 力延 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70337038)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / HIF-1α / アポトーシス / 放射線 |
Research Abstract |
(目的)われわれはBSC-OF、Ca9-22、SCC-9、SaS、IS-FOM等口腔扁平上皮癌上皮癌細胞を用い照射実験を行ってきた。その結果、PCRによりRNAレベルにおいてHIF-1αの発現の高い傾向が高い細胞程、放射線感受性が低く、アポトーシスを最も示さない傾向がみられた。また、これら細胞がMigration assayにより、細胞浸潤能が高いことを示した。しかしPCRによりRNAレベルにおいて、放射線照射前後でHIF-1αの発現は大きな差はみられなかった。以上のことから、HIF-1αの発現は癌細胞によりことなり、発現の多いものは放射線抵抗性で浸潤性のある可能性が示唆された.そこで、今回、特定の細胞にHIF-1αの遮断薬および増加効果剤を加え、これら傾向を示すか確認した。 (材料と方法)細胞はCa9-22、IS-FOMを使用した。これらの細胞にHIF-1α遮断薬(bisphenol A)および増加効果剤(CoCl2)を加え、5Gy照射し、細胞数とHIFの発現量を検討した。 (結果と考察)IS-FOMにはHIF-1α遮断薬を加え放射線照射を行ったところ、HIF-1αの発現が低下した。そして、放射線照射によるアポトーシスが増加した。一方、Ca9-22に増加効果剤を加えたところWestern blotによりHIF-1αは高発現であった。また、放射線照射を行ったところ、アポトーシスは有意に減少した。これは同一細胞でもHIF-1α発現が高いと、放射線に抵抗性であり、細胞が浸潤能が高いことを示唆している。
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Research Products
(3 results)