2004 Fiscal Year Annual Research Report
深い窩洞におけるセルフエッチングシステムの歯髄刺激に関する長期臨床評価
Project/Area Number |
15592022
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
畦森 雅子 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (90136490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 康治 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (00170473)
赤峰 昭文 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
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Keywords | セルフエッチングシステム / 歯髄保護 / 知覚過敏 / 歯髄失活 / 窩洞深さ / 象牙質接着システム / 長期臨床評価 / 多変量解析 |
Research Abstract |
目的:この研究の目的は、セルフエッチングタイプの象牙質接着剤を使用したコンポジットレジン充填の長期臨床評価を行うこと、さらにこのシステムを使用した場合、覆随裏層を行わないことが長期経過後の歯髄症状の発現に関与しないという仮説を検証することである。材料と方法:セルフエッチングシステムを使用したコンポジットレジン充填処理を受けた患者150人を、修復処理後最低2年経過後にリコールした。リコールに応じた48人の患者(リコール率31%)に施されていた107症例について(2.2年から6.5年前にコンポジットレジン充填)歯髄症状の有無および歯髄の生死を調べた。結果は、Fisher's exact testおよびMultivariate logistic regression analysisを用いて統計学的に解析した。結果:歯髄症状を示した症例は一例もなかったが、深い窩洞に覆髄裏層をして充填された4症例(3.7%)が歯髄炎のため抜髄処置を受けていた。このうち3症例は術後7日における術後性知覚過敏を示した症例であった。long-term pulp complication発現に対するオッズ比の95%信頼区間は以下の通りであった:(1)窩洞深さ[1.54 to ∞](p=0.020<0.05)(2)覆髄裏層の有無[0.02 to ∞](p=1>0.05)(3)術後7日における術後性知覚過敏の有無[1.50 to ∞](p=0.022<0.05)結論:窩洞が深いこと、および術直後の知覚過敏の存在がlong-term pulp complication発現の危険因子であった。セルフエッチングシステムを使用した場合、覆髄裏層を行わないことはlong-term pulp complication発現と関連がなかった。
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Research Products
(3 results)