2004 Fiscal Year Annual Research Report
photofrin併用によるALAを用いた表在性舌癌に対する光力学的診断治療
Project/Area Number |
15592104
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小笠原 利行 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (20260565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 憲雄 福井大学, 医学部, 助手 (40209961)
佐野 和生 福井大学, 医学部, 教授 (20145270)
北川 善政 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00224957)
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Keywords | 舌癌 / 光力学的治療 / 5-Aminolevulinic Acid / Protoporphyrin-IX / deferoxamine mesilate / 癌治療 |
Research Abstract |
5-aminolevulinic acid(ALA)投与後代謝生成されるprotoporphyrin-IX(Pp-IX)は,口腔癌に対する光線力学的治療時の光増感剤として用いられてきている.本研究ではALAの至適投与法を確立する目的でALA投与後,代謝,生成されるPp-IXの舌癌組織における集積性を各種投与法により比較した.さらにPp-IX:集積性を増加させると考えられている鉄キレート剤(deferoxamine mesilate; df)の併用効果についても検討を加えた. 実験にはマウスを用い,ALA投与(腹腔内,経口,塗布投与)後の移植舌癌および正常舌を経時的に摘出し,Pp-IX濃度を定量計測した.さらに鉄キレート剤がPp-IXの集積性におよぼす影響を明らかにするため,鉄キレート剤併用群はdfをALA投与と同時,ALA投与1,2,3時間前投与の各群に分けて比較しdfの併用効果,至適投与法を検討した.Pp-IX濃度(uM)の定量計測は舌組織の連続凍結切片作成後,分光光度計を用い測定した. その結果、舌癌における投与法の比較では経口投与群が最も高濃度の集積を認め、投与5時間後にピークを示した.キレート剤の併用効果はALA経口投与1時間前にdfを腹腔内投与した場合に最も効果を示し,腫瘍へのPp-IX集積のピークはALA経口投与約3時間後に早まり,かつPp-IX濃度はALA単独投与に比べ約2倍に増加した.以上より,今回の舌癌モデルにおけるALA-PDTは、ALA経口投与1時間前にdf併用投与し,ALA投与3時間後のレーザー照射が最も効果的と推測され,鉄キレート剤の併用は,今後PDT治療効果の向上,副作用軽減に寄与することが期待された.
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Research Products
(2 results)