2003 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンスMGMT遺伝子導入による転写制御および薬剤感受性に関する研究
Project/Area Number |
15592112
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
浅海 淳一 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60184131)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河井 紀子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60284072)
村上 純 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40362983)
井上 哲圭 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20223258)
|
Keywords | MGMT / アンチセンスオリゴ導入 / アルキル化剤 / 口腔癌 |
Research Abstract |
15年度研究報告 1.MGMTアンチセンスオリゴの作製 biognostik社のantisens custom design serviseを利用し,以下のごとくMGMTに特異的なアンチセンスオリゴ設計、作製を行った。 (3'-ccaagtaccaagtcgcaaacggtgc-5') 2.MGMTアンチセンスオリゴ導入によるMGMT阻害作用の確認 MGMT高発現細胞株四株に対し,アンチセンスオリゴ導入し,32時間後に総タンパクを回収,western blottingによりMGMT発現抑制条件を検討した。 その結果,各細胞株において,MGMTタンパク発現が顕著に低下していた。 タンパク発現について経時的に観察した結果,アンチセンスオリゴ導入48時間後にタンパク発現は回復する傾向を示した。32時間後の発現は全ての株で低下していた。このmorpholino antisense oligonucleotideはタンパク質への翻訳を特異的に阻害するため,RNAへの影響は少ないことが明らかとされている。今回,われわれの実験においてもMGMT RNA発現量は変化なかった。 3.MGMT抑制による薬剤感受性への影響の検討 今後,アルキル化剤耐性細胞株における,MGMTアンチセンスオリゴ導入による、アルキル化剤感受性への影響をMTT assayによって検討する予定である。現在,MTT assayの条件設定(細胞数,MTT取り込み時間)について検討中である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Higuchi Y, Asaumi J et al.: "Effects of p53 gene therapy in radiotherapy or thermotherapy of human head and neck souamous cell carcinoma cell lines"Oncology Reports. 10(3). 671-677 (2003)
-
[Publications] Higuchi Y, Asaumi J et al.: "Thermoradiotherapy combined with adenoviral p53 gene therapy in head and neck souamous cellcarcinoma cell lines"Oncology Reports. 10(2). 415-420 (2003)