2004 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンスMGMT遺伝子導入による転写制御および薬剤感受性に関する研究
Project/Area Number |
15592112
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
浅海 淳一 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60184131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 哲圭 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20223258)
村上 純 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40362983)
河井 紀子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60284072)
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Keywords | MGMT / CpG methylation / Morpholino / antisense oligonucleotide |
Research Abstract |
1.MGMTアンチセンスオリゴ導入によるMGMT阻害作用の確認 MGMT高発現細胞株に対し、15年度に作製したMGMT阻害アンチセンスオリゴを導入し、westernblottingによりMGMT発現抑制条件を検討した。アンチセンスオリゴ導入後、MGMTタンパク発現は全ての株で低下していた。しかし、control oligoの導入によってもMGMTタンパク発現の低下を認め、また、細胞毒性も強い為、臨床応用には不適当として中止し、MGMT阻害剤であるO6-benzylguanineを用いたMGMT阻害作用について検討した。 2.MGMT阻害剤O6-benzylguanineを用いたMGMT抑制による薬剤感受性への影響の検討 臨床上頻用される抗癌剤5-FUもしくはcisplatinと、O6-benzylguanineを口腔癌細胞株に対し、併用投与し、各薬剤への感受性への影響をMTT assayによって検討した。その結果、5-FU、cisplatinに対する感受性の著明な上昇を認めた。さらに、O6-benzylguanine単独投与では、アンチセンスオリゴ導入時に認められたような細胞毒性も見られないことから、臨床にも応用できる併用プロトコールである可能性が高い。 現在、各5-FU、cisplatinとO6-benzylguanineとの併用効果について論文作製し、投稿中である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Influence of CpG island methylation status in O6-methylguanine-DNA methyltransferase expression of oral cancer cell lines2004
Author(s)
Murakami J, Asaumi J, Maki Y, Tsujigiwa H, Nagatsuka H, Kokeguchi S, Inoue T, Kawasaki S, Tanaka N, MacPhee D, Matsubara N, Kishi K
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Journal Title
Oncology Reports 12・2
Pages: 339-345
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