2003 Fiscal Year Annual Research Report
唾液アミラーゼ活性を用いた小児ストレス定量化の臨床応用
Project/Area Number |
15592160
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田辺 義浩 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30251838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 富子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (40323977)
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Keywords | 唾液アミラーゼ活性 / 小児歯科 / 歯科治療 / ストレス / 歯科恐怖 |
Research Abstract |
平成15年度の研究計画に則り、1.臨床応用に向けた計測方法の確立のために、(1)唾液採取方法(ロールワッテ法、吐唾法)によるアミラーゼ活性の変動を比較(2)サンプルの保存方法、遠心分離の影響を確認(3)分析方法による影響の比較を行った。 その結果より、唾液の採取法は吐唾法による唾液全量採取とし、その後直ちに冷凍保存し、10000g,5min.遠心分離の後にアミラーゼ活性を計測することにした。計測方法はG 5-β-CNP基質法とした。 2.唾液流量の変化とアミラーゼ活性の変動を計測 (1)小児の唾液流量とアミラーゼ活性の日内変動の計測 (2)様々な口腔内刺激(飲食・うがい・歯科診療)が(1)に及ぼす影響を計測 (3)小児と成人で同一刺激下での唾液流量・アミラーゼ活性の変動を計測 (同結果については平成16年5月、日本小児歯科学会総会(福岡)にて発表予定) 3.様々なストレスレベルにおけるアミラーゼ活性変動パターンの計測 1,2の結果を踏まえ、小児の歯科治療時のストレスレベルと比較するための様々な状況のストレス(クレペリンテスト等)時におけるアミラーゼ活性変動パターンのサンプル採取を行っている。 4.小児患者の歯科不安の強さ、性格と歯科受診時のアミラーゼ活性の変動パターンの解析を行うための予備実験を準備中。不安の評価にはこれまで調査を行ってきたCFSS-DSやSTAI-Cに加え、音刺激に対する不安尺度(平成16年5月、日本小児歯科学会総会(福岡)にて発表予定)についても検討する。
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