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2003 Fiscal Year Annual Research Report

青少年期摂食障害患者における口腔疾患発症メカニズムの解明と疾患予防に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15592177
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

長谷 則子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30148019)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長谷 徹  湘南短期大学, 歯科衛生学科, 助教授 (00180498)
小田 博雄  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10160871)
西村 康  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20139562)
Keywords青少年期 / 摂食障害 / 精神疾患 / 齲蝕 / 歯周疾患 / 口腔乾燥症 / 口腔疾患予防
Research Abstract

まず、初年度である平成15年度においては、これまでの基礎調査をもとに、精神的問題が原因となって起こる食物の摂取行動障害患者の病状と口腔内状況の実態をさらに詳細に明らかにすることを第1段階とし、本疾患の特徴をさらに明確にするために、他の精神疾患罹患者の合併する口腔疾患および口腔内症状の調査を行い、比較検討を行うことを第2段階とすることであった。
そこで、その主旨に従って調査研究を進め、各病態や罹病期間の相違が口腔病変の発症にどのような変化を示すかについて解析したところ、疾患有病群(摂食障害、アルコール依存症)では齲蝕が多発しており、平均DMFTではアルコール群が最も高い値を示し、次いで拒食群、過食群であることが判明した。一方、下顎前歯部齲蝕は健全者には全くみられなかったのに対して、アルコール群、次いで過食群が高い齲蝕歯数を示したことから、各疾患への罹病期間が齲蝕発症に関連している可能性を提示した。また、罹病期間の長期化に伴って口腔乾燥が発現していることを唾液流出量の減少から確認し、口唇閉鎖不全併発のものが疾患群で多いことも示した。さらに口腔乾燥状態の悪化が進むに従って、味覚障害も高度に発現すること。疾患有病群の口腔環境悪化は、歯周疾患への高度の罹患をGI、CPITN値から示した。以上を第41回日本小児歯科学会大会(新潟市)において発表した。
次に、口腔乾燥状態の詳細は、国立病院療養所総合医学会総会(札幌市)で報告した。
また、病態別検討は第38回神奈川歯科学会総会(横須賀市)において、最少発症年齢が11歳であり、18歳以下での発症が35例(68.6%)と過半数を超えており、確実に低年齢化していること。さらに、罹病期間が長期化することで精神病状も遷延化、重篤化することが指摘されているが、同時に、歯科的リスクも高くなり、その結果、口腔環境が悪化することが本調査で確認されたことを報告した。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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