2005 Fiscal Year Annual Research Report
成熟途上にある幼若永久歯における非侵襲的う蝕診断システムの確立
Project/Area Number |
15592209
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐久間 汐子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (00018756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 稔 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (50157963)
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Keywords | う触診断 / Electrical Caries Monitor / DIAGNOdent / 第一大臼歯 / 小学生 |
Research Abstract |
1.実施経過:追跡調査の実施 ・対象:17年度 小学校3年生 54名(昨年度からの継続調査対象:同意が得られ,診査対象歯を有する) ・調査時期:4〜5月 第4回調査,11月 第5回調査 (1)対象歯:第1大臼歯(充填,シーラント処置歯を除く) (2)以下の順で口腔診査を実施(校内歯科診療室) 萌出状態(4段階) 咬合面各部位の視診による診査(5段階) 咬合面各部位のElectrical Cries Monitor(ECM)診査 咬合面各部位のDIAGNOdent診査 深針を用いた視診型診査(歯面単位:6歯面):CO歯(スティッキー感)の識別 2)現在までの結果および考察 1)Cross-Sectional Study(対象:1-6年生363名の第一大臼歯1283歯・3083小窩) (1)視診コード別のDIAGNOdent値(DD)は,視診code-0:10.8,code-1:17.1,code-2:23.9で,その差は分散分析および事後検定(Scheffe test)において有意であった。 (2)ECM-rating別のDD(対象:6年生42名の1120歯287小窩)に特異的な傾向は認められないが,ECM-rating≦2の小窩のDDは7.51でECM-rating≧3の小窩に比較して有意に低かった。 以上から,DD≦10の小窩は健全とみなされる,と総括できる。 2)Follow up Study(1年秋〜3年秋まで半年毎に計5回:対象;延べ2699小窩) (1)小窩別(10小窩)のDDおよびECM ratingの推移 DDは,下顎右側中心窩を除く全小窩で学年進行による変動が認められた(Friedman検定)。また,重回帰分析では説明変数「萌出後の期間」は負の回帰を示した。一方,ECM ratingは,上顎の3小窩で有意な変動が見られたが,下顎では優位性は認められず,学年進行による変動は小さかった。
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