2006 Fiscal Year Annual Research Report
成熟途上にある幼若永久歯における非侵襲的う蝕診断システムの確立
Project/Area Number |
15592209
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐久間 汐子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (00018756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 稔 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (50157963)
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Keywords | う蝕診断 / DIAGNOdent / Electrical caries Monitor / 第一大臼歯 / 小窩裂溝 / 小学生 |
Research Abstract |
1.追跡調査の実施:昨年度から継続の18年度4年生 2.結果および考察 ・縦断調査:1年生秋から4年生春まで診査が可能であった第一大臼歯を対象。 1)解析対象:児童数;43名,歯数;128歯,小窩数;314小窩 2)DIAGNOdentスコア(DD) (1)視診との関連性(診査時別):「コード0;所見なし」では平均DD:9,1(Min)〜115Max)に対し、「コード4;Airなしで着色」では14.5〜23.6と高くなった。 (2)組織学的に確認されたDDのCut off値と視診コードとの対応表への一致状況(診査時別):71.7%〜83.8% (3)う蝕リスクの予測性:Cut off値(Low:DD<15,High:DD≧15)における初回と最終診査との関連性:敏感度(最終時Highの小窩に対する初回Highの割合):36.2%,特異度:92.4%。 (4)DDに関与する指標の検索:段階的重回帰分析(P<0.1)(診査時別) 2回以上選択された説明変数:上顎(視診コード,ECM rating,萌出状態),下顎(視診コード,小窩部位,萌出状態,萌出後期間,ECM rating,性別) 3)DDのCut off値による3群のECM Rating-診査時別- 3群(G1:DD<15,G2:15≦DD<21,G3:DD≧21)のECM Ratingは、G1が他の2群に比べ低い傾向にあった。 組織学的に確認された(既報告参照)DD値のCut off値と視診コードとの対応表に対する本結果の一致率は、70%以上と高く、両診断精度は許容できるであろう。また、最終診査時にDD値<15の小窩の90%以上が、初診時も<15であったことから、<15を健全小窩のCut off値とし、DD値≧15の診査部位では視診を含む精査に繋げたい。 なお、ECM ratingは、幼若な小窩ではエナメル質結晶の未成熟と脱灰との識別が難しく、応用は控えたい。
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Research Products
(1 results)