2004 Fiscal Year Annual Research Report
抹消血リンパ球染色体変異の発現頻度と歯周病との関係及び歯周病予測に関する研究
Project/Area Number |
15592220
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
坪井 信二 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30231442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
犬飼 順子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40319190)
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Keywords | 健康日本21 / 抹消血リンパ球染色体変異 / アラメーダセブン / 歯の健康度得点 / ライフスタイル |
Research Abstract |
昨年我々は、1)血液中の抹消血リンパ球染色体変異の発現数(SCE)と口腔の健康(歯の健康度得点)に負の相関傾向にあること、2)抹消血リンパ球染色体変異の指標として、無作為に抽出した30サンプル中の平均抹消血リンパ球染色体変異数が最も適しているという報告をしたが、研究2年目である平成16年度は、1)対象者数を138名に増加し、昨年同様SCEと口腔の健康(歯の健康度得点)および全身の健康(ブレスローのアラメーダセブン)との関係を確認する。2)昨年受診したボランティアを追跡し、得点の変化とSCE数に関係があるかどうかを検討する。を主目的とした。その結果、SCE30と口腔の健康(歯の健康度得点)については、昨年同様、弱い相関(r=0.27)傾向がみられたが、SCEと全身の健康との間には有意な相関は認められなかった(r=0.08)。今回SCE30と歯の健康度および全身の健康度の関係を分析するにあたり、SCEの発現数が0の場合が多くみられ、これをどう評価するかが今後の検討課題であると思われた。また今回SCE30と全身の健康度との関係について、相関係数に有意性が認められなかったが、その原因として、ブレスローの得点はあくまでも1項目1点として評価していることが影響しているものと考え、歯の健康度(歯の健康度得点)と同様に、重み付けをつけたところ"過度の飲酒をしない(0.295)"という項目が最も重く、次に"間食はしない(0.128)"、"朝食を食べている(0.084)。"の順で、一番低かったのが"自分の体重は正常以内である(0.012)"であった。今後サンプル数を増やし、再度重み付けをした後SCE30との関係を検討する方がよいのではないかと思われる。昨年受診したボランティアの追跡については、1年間という短期間で生活習慣が変化した者がすくないこともあり、生活習慣が間然されるとSCE30が変化するという結果は得られなかったが、これについてももう少し対象数を増やし、経過を見ていく予定である。
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