2004 Fiscal Year Annual Research Report
保健医療福祉の基礎教育におけるインタープロフェッショナルワークの教育方法の開発
Project/Area Number |
15592239
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
大塚 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (90168998)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大嶋 伸雄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (30315709)
朝日 雅也 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30315717)
磯崎 弘司 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (80347252)
島崎 美登里 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (20235609)
新井 利民 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (00336497)
平田 美和 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (10325988)
丸山 優 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (30381429)
|
Keywords | 保健・医療・福祉 / インタープロフェッショナルワーク(IPW) / インタープロフェッショナルエデュケイション(IPE) / 教育方法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、保健・医療・福祉の基礎教育で行うインタープロフェッショナルワークの教育方法を開発することである。 まず、インタープロフェッショナルワーク(Interprofessional Work;IPW)については、文献検討を行い、「複数の領域の専門職者が相互理解しつつ、それぞれの技術と知識を提供しあい、共通の目標をめざす援助活動」と定義した。また、インタープロフェッショナル教育(Interprofessional Education:IPE)は、「IPWを効果的に推進するための教育である」と定義した。 平成15年度は、埼玉県立大学保健医療福祉学部の4学科(看護学科、理学療法学科、作業療法学科、社会福祉学科)の4年生の参加によるIPW実習を実施した。在宅支援を行なっている施設の協力を得て、4学科の学生4〜5名で1事例を受け持ち、情報の検討、利用者(患者)の家庭訪問、援助職へのインタビューを行なった. 平成16年度は、15年度に参加した卒業生の追跡調査と、学内でモデル事例を用いたIPW演習を行なった。このIPW演習では、他大学医学部の学生の参加を得て、5学科の学生による事例検討を行った。教育効果を判定するために調査票を作成し、演習前と演習後の違いおよび、5学科学生の場合と単学科のみの学生による演習の違いを検討した。 また、IPEにおいて先進国である英国での調査を行ない、ブリストル大学、サウザンプトン大学、キングズストン大学で行っているIPEの内容を比較検討した。 以上の結果、IPE実習およびIPE演習は、学生が当事者主体の援助活動という理念を共有できること、学生間の相互理解を深められること、相互扶助を実践できること、援助活動を協働で行うための視野の広がりや専門職としてのアイデンティティを養うことがわかった。これらを踏まえ、IPE科目のシラバスおよび学生の自己評価表を作成した。
|
Research Products
(6 results)