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2003 Fiscal Year Annual Research Report

足浴の免疫機能ならびに自律神経機能におよぼす効果と有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 15592241
Research InstitutionNagano College of Nursing

Principal Investigator

永井 伸夫  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (80207969)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐伯 由香  長野県看護大学, 教授 (70211927)
Keywords足浴 / 自律神経機能 / 免疫機能
Research Abstract

初年度は足浴操作が免疫機能および自律神経機能におよぼす効果を明らかにし,足浴の身体への効果を総合的に検討することを目的とした。健康な20歳前後の女子学生10名(21・24歳)を対象者とし,足浴操作は,椅座位にて42℃の湯に足を浸けて10分間行うことを基本とした(足浴群)。その他に足を湯につけずに座位のままでいる状態(control群)と,足を湯に浸けた状態で足底部への刺激として気泡刺激と振動を加えた足浴(B+V群)の3種類の操作を行った。免疫機能の評価としては足浴前,足浴直後,足浴終了後60分の時点において,末梢血における総白血球数,白血球分画(好中球数,好酸球,好塩基球,単球,リンパ球),リンパ球サブセット(CD4^+T細胞,CD8^+T細胞,CD19^+B細胞,CD3^-CD16^+CD56^+NK細胞の分画)の解析をフローサイトメトリーにて解析した。またナチュラルキラー(NK)細胞の細胞障害活性を測定した。自律神経機能の評価としてはR-R心拍変動解析装置にてR-R間隔ならびに心拍変動の周波数解析を行った。免疫機能において,白血球数は足浴によって増加傾向がみられたが有意差は認められなかった。また白血球分画,リンパ球サブセットにおいても3群間で差は認められなかった。NK細胞の細胞障害活性は,B+V群において足浴終了後60分の時点で有意に増加していた。心拍変動の周波数解析においては,副交感神経を反映していると考えられている高周波数成分(HFC)は足浴終了後において,足浴群,B+V群いずれも増加傾向を認め,交感神経と副交感神経のバランスを反映している低周波成分(LFC)/HFCはB+V群において足浴終了後有意な低下が認められた。足浴終了後に,副交感神経系の機能が亢進する傾向が認められ,また気泡と振動を与えた方がよりリラクゼーション効果は増強されると考えられ,免疫機能においてもNK細胞の細胞障害活性がB+V群で足浴終了後に有意に増加しており,これは自律神経系の変化が関与しているものと推察された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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