2003 Fiscal Year Annual Research Report
安全で効率的な車椅子移乗介助技術-被介助者と介助者の体格差が大きい場合-
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15592245
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Research Institution | Hiroshima Prefectual College of Health Sciences |
Principal Investigator |
杉本 吉恵 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (40280185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網島 ひづる 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (90259432)
高辻 功一 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (70127249)
塩川 満久 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (60263654)
青井 聡美 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (10321217)
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Keywords | 車椅子移乗介助 / 熟練看護師 / 動作解析 |
Research Abstract |
1.車椅子移乗介助者と被介助者の2人の動作解析を同時に行うためのデータ処理用プログラムの開発 現有している三次元動作解析システム(VICON512+Force Plate)による動作解析では,2人の動作を同時に分析するプログラムがなかったので,データ処理用プログラムを開発した。 2.車椅子移乗介助時の介助者と被介助者の両足にかかる力の方向と強さを同時に測定するための計測器具の開発 床に敷きこんだForce Plate2枚を用いて,介助者の左右の足にかかる力とその方向を測定し,別のForce Plate1枚も床に設置して,被介助者の足にかかる力とその方向性も同時に測定できるようにした。 3.熟練看護師の車椅子移乗介助方法の分析 熟練看護師の車椅子移乗介助の方法の分析の結果,座位の被介助者と組むときに介助者の頭が被介助者に密着していること,被介助者組んだ状態から被介助者を立位に体位変換するときに介助者の脊柱がまっすぐになっていること,股関節の屈曲角度が固定された状態で膝関節を軸に腰を落とすことにより被介助者の腰を引き上げていること,被介助者の腰の高さが介助者の腰の高さより高くなると同時に被介助者と介助者ともに腰を伸ばして立位の姿勢になることなどがわかってきた。このことにより,より安全で効率的な車椅子移乗介助の方法が明らかになりつつある。被介助者と介助者との体格差が大きい場合においても,基本的に介助の方法については,共通する点があった。現在,より詳細な動作解析を行っているところである。 4.学生の車椅子移乗介助方法の分析 学生の移乗介助の動作分析の結果,上腕の力だけで被介助者を立たせようとしている学生,被介助者との距離は近く腰も低くなっているが被介助者の体重をすべて持ち上げるようにしている学生,腰は低くなっているが被介助者に力がほとんど作用していない学生など,いろいろな動作のパターンを持つ学生がいることがわかってきた。現在,より詳細な動作解析を行っているところである。
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