2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592253
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 洋子 北海道大学, 医学部, 教授 (90162502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
良村 貞子 北海道大学, 医学部, 教授 (10182817)
森下 節子 北海道大学, 医学部, 教授 (80191021)
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Keywords | プリパレーション / 小児看護 / 心理的準備 / 事故予防 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、医療事故判例を現在分析中である。また、事故予防マニュアル、事故予防のための子供を対象としたプリパレーション・ツールについて、情報収集ならびに内容検討を行った。 1.文献レヴューによる検討 「医学中央雑誌Web版」を使用し、1983〜2004年4月までの原著論文について、本研究に有用と考えられる85件の文献を得た。同85件から、小児に対するプリパレーションの研究に限定し、30件の文献を抽出後検討し、以下の傾向が明らかとなった。1)文献数は1994年の「こどもの権利条約」の批准以降に増加していた。2)小児への説明は2001年頃から工夫され、具体的にイメージ化が図れるようになってきていた。3)小児自身を対象としてプログラム化されているツールは少数であった。4)文献中で使用されているツールは手作りのものが多かった。 2.ツールの検討 インターネット上の絵本検索サイト「EhonNavi.net絵本検索・一覧」、及び日本小児看護学会、並びにNPHC等講演会資料を検索し、手作りのものを除く(1)絵本10件(2)人形20件(3)模型3件(4)おもちゃ16件(5)紙芝居6件の計55件を抽出した。そのうち、上記55件中対象が患児の場合以外のツール、入院・医療行為に関した内容以外のツール34件を排除し、入手できた、絵本10件、人形1件、模型2件、おもちゃ4件、紙芝居4件の計21件を得、検討したところ、以下の傾向が明らかとなった。1)わが国で流通しているツールは限られている。2)侵襲のある医療行為に対するツールが多い。3)小児に親しみのあるキャラクターや安全な素材が使用されていた。
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Research Products
(4 results)