2005 Fiscal Year Annual Research Report
再発乳がん患者のQOLを高めるためのサポートグループプログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15592256
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10251191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
柴田 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80361418)
神間 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (00375619)
阿部 恭子 千葉大学, 看護学部, 特任研究員 (00400820)
佐藤 禮子 放送大学, 教養学部, 教授 (90132240)
|
Keywords | 再発 / 乳がん / 再発乳がん患者 / QOL / サポートグループプログラム |
Research Abstract |
平成15〜16年度に開発した再発乳がん患者に対するサポートプログラムを研究協力の得られた対象者に適用した。 1.研究対象者(プログラム参加者)の条件 研究対象者は、以下の条件をすべてみたす再発乳がん患者とした。(1)研究協力施設に現在通院している。(2)乳がんの診断を受けた時あるいは乳がんの治療を受けた後、乳房以外の他の臓器に転移・再発があると医師から話された。(3)120分のセッションに参加できる身体的状態である。(4)4回のセッションすべてに参加できる。 2.研究対象者の募集方法 研究対象者の募集方法は以下のとおりであった。上記1の条件をみたす再発乳がん患者が外来を受診した際に、本プログラムを紹介したパンフレットを医師から手渡してもらう。プログラム参加に興味を示した者に対して研究者が研究目的・方法、倫理的配慮等を説明し、研究協力に対して同意を得る。 3.研究対象者の募集とプログラムの適用 研究対象者の募集期間は平成17年7月から8月上旬までであり、4名が研究協力に同意した。これらの者に対してプログラムを適用した。 4.プログラムの評価 1)各セッションの満足度評価:全てのセッションにおいて、全員が「とても満足」或いは「まあ満足」と評価し、"自己流の対処方法が間違っていないことを確認できてよかった""普段あまり話せないことを話せてよかった"などの感想がよせられた。2)プログラム全体の評価:自己効力感尺度を用いて評価を行ったところ、プログラム開催前の平均得点は32.5点、開催後は27.3点と、自己効力感得点の下降が認められた。すべての対象者において自己効力感得点は2〜9点下降した。そして、"今後もこのような会があることを希望する"など、プログラムの開催への要望がよせられた。3)今後の課題:参加者を募集する方法やプログラムにおける情報提供の内容など、次回のプログラム適用にむけて検討・修正すべき点が明らかになった。
|