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2003 Fiscal Year Annual Research Report

Time Trade-off法による糖尿病患者の健康状態の評価に関する臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 15592262
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

足立 久子  岐阜大学, 医学部, 講師 (00231936)

KeywordsHRQOL / Time Trade-off法 / 糖尿病 / 外来患者
Research Abstract

糖尿病患者のHRQOLを検討するために、これまで、半構成的面接法とTTO法を用いて現在の健康状態の選好値を明らかにし、さらに、身体的自覚症状、否定的な感情(病気の心配、つらい思い)の認められる者に、平均寿命よりも生きる期間が短くなっても健康に生きることを望む交換者が、今の健康状態のまま今後生きることを望む非交換者よりも有意に多いこと、治療法やHbA1c%は、時間との交換に影響を与えないこと、などを示してきた(2001.足立;2002.足立)。しかしながら、これらの調査から、健康な期間との交換を望む、望まない理由に、共通する要因が推測された。そこで、今回は、予備的な研究段階ではあるが、外来の通院中の糖尿病患者54名〔平均年齢:54.6(±14.4)歳、平均闘病期間:12.9(±10.0)、平均HbA1c%:7.2(±1.2)〕を対象に、どのようなときに健康な期間との交換を望むのか、望まないのか、46質問項目からなる質問紙を用いてその因子を広く抽出することにした。因子分析の結果、健康な期間との交換を望む理由に、第1因子「病気による社会的役割・活動や将来の見通しの困難」、第2因子『病状の悪化と病気の心配」、第3因子「よくない身体的症状と仕事(家事)継続困難」、第4因子「よくない身体的機能状態とその制限」の4因子が抽出された。これに対して、健康な期間との交換を望なまい理由に、第1因子「病状の悪化と心理的負担」、第2因子「否定的な自己と将来の見通しの困難」、第3因子「「よくない身体的機能状態とその制限」、第4因子「社会的活動と動機づけの困難」、第5因子「協力的な家族や友人、役割達成困難」の5因子が抽出された。今後は、対象者数をさらに増やし、検討する必要がある。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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