2004 Fiscal Year Annual Research Report
入院児をもつ親への受動喫煙防止のための看護介入の構築と効果に関する研究
Project/Area Number |
15592278
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (00264531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60295368)
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50285011)
上村 浩太 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (00381278)
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Keywords | 小児 / 親 / 受動喫煙 / 看護 / 入院 |
Research Abstract |
1.研究目的 (1)北海道における入院中の小児の親を対象に、家庭における受動喫煙防止行動を明らかにする。 (2)入院児の親を対象に、子どもへの受動喫煙防止にむけた看護介入を行い、その結果を明らかにする。 2.結果 (1)昨年度の喫煙実態調査(1次調査)の詳細な分析を行った。返信データが追加され50名の親(母親22、父親28名)から回答(回収率42.4%)を得た。分煙していたのは9名(18%)で、多くの子どもが家庭内で受動喫煙に曝露されていた。親の禁煙準備性が高まるほど、子どもの前で喫煙する本数は減っていた。入院中に医師や看護師から禁煙の情報提供を望む割合は20〜30%程度と少数であったが、喫煙歴が長い者ほど情報提供を望んでいた。父母の日常の関心事では、「子どもと家族の健康」の割合が最も高く、次いで母親では「美容」「自分の健康」、父親では「仕事」「自分の健康」と続いた。(2004年8月 5th International Nursing Research Conference発表) 親への情報提供内容として、まずは子どもに与える健康影響、自身への健康影響、美容と喫煙の関係に重点をおいたパンフレット原案(A5版12ページ)を作成した。1次調査で同意を得た対象15名(30%)に原案の検討を依頼した。その結果、内容はわかりやすく、負担感なく読め、新たに情報を得ることができたとの評価を得た。レイアウトの工夫や内容の詳細を求める者もいた為、一部の修正をした。今後、親への看護介入時に使用予定である。 (2)研究協力予定施設の看護師2名と学習会を3回行って、基本的知識の共有と看護介入の方向性について意見交換をした。平成17年度より、施設責任者からの承認も得て、病棟看護単位での学習会を計画し、入院児の親への禁煙(子どもへの受動喫煙防止)と健康支援の情報提供を中心とした介入と調査を行う予定である。
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