2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592282
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
吉田 俊子 宮城大学, 看護学部, 助教授 (60325933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
工藤 啓 宮城大学, 看護学部, 教授 (00214966)
徳永 恵子 宮城大学, 看護学部, 教授 (80295378)
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Keywords | 虚血性心疾患 / 患者教育 / 心臓リハビリテーション |
Research Abstract |
虚血性心疾患の治療は、冠動脈血行再建術の発展に伴い、手術侵襲の軽減や治療期間の短縮がなされ生命予後が改善している。しかしながら発症は生活習慣に起因しており、再発予防にむけて望ましい生活習慣を急性期後、回復期、維持期リハビリテーション期間を通して確立できるよう継続した教育をおこなっていくことが重要である。生活習慣の修正には継続した患者教育が不可欠であるが、近年、米国で着目されている教育方法として患者の自己学習をとりいれた教育手法が着目されており、医療費の削減、患者教育内容の充実、ライフスタイル変容に関する効果について報告されはじめている。本邦においてこの分野における同一の患者教育手法はいまだ着手されておらず、この手法を本邦に適した形での導入を検討した。今年度、米国内での教育資料についての収集、本邦における研究着手に関する説明等、研究遂行に必要な調整を実施した。この結果、患者教育内容として、急性期、回復期、維持期に実施する内容とその継続方法、e-ランニングを含む展開方法について今後の研究継続に係る示唆を得た。現在、米国での教育資料に基づいて、わが国における虚血性心疾患患者の身体的、心理的、社会的な特徴や傾向を踏まえた患者教育資料の再編成を実施している。この再編成に基づき教育資料の整備を引き続き行い、急性期から回復期への一貫した教育内容のプログラム化をはかり、研究説明し同意を得た対象者においてその効果判定を実施し、我が国の患者背景や生活に即したより効果的な教育方法の開発を行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 吉田 俊子 他: "高齢者における心臓リハビリテーション後の身体活動性と不安・抑うつ尺度との検討"心臓リハビリテーション学会誌. 8(1). 93-96 (2003)
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[Publications] 工藤 啓, 吉田 俊子 他: "住民検診におけるソルトペーパーを利用した減塩教育の長期効果について"公衆衛生情報みやぎ. 327. 21-25 (2004)
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[Publications] 久留利奈菜, 金澤雅之, 南尚義, 森伸芳, 長坂誠, 吉田俊子, 上月正博: "宮城県における急性心筋梗塞後心臓リハビリテーションの現状"心臓リハビリテーション学会誌. 9(1)(印刷中). (2004)
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[Publications] 吉田 俊子 他: "看護実践シリーズ リハビリテーション看護学(第4章9節)"エイド出版(印刷中). (2004)