2003 Fiscal Year Annual Research Report
電話を用いた継続的支援による糖尿病患者のつらさと血糖コントロールに及ぼす影響
Project/Area Number |
15592297
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
西片 久美子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (90316307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河口 てる子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (50247300)
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Keywords | 糖尿病患者 / つらさ / 電話支援 / 血糖コントロール |
Research Abstract |
平成15年度は糖尿病に関連したつらさ尺度の作成を行った。 1.糖尿病に関連したつらさ尺度原案の作成 外来通院している糖尿病患者12名に対し糖尿病に関連したつらさについて聞き取りを行い、11項目を抽出した。この項目と文献を参考にして質問項目を検討し22項目を尺度原案として決定した。 2.予備調査の実施 つらさに関する質問項目について8名の患者にプレテスト後、外来糖尿病患者200名に質問紙を配布し予備調査を実施した。回答は郵送法で回収した。回収数は136部(68%)であった。はじめに各項目の平均+標準偏差値が評定尺度の上限値以上となった項目を除外した。残った項目の相関係数はすべて正の方向を示し、項目-全体相関はすべて0.4以上、平均値を基準としたGP分析では、全項目で有意な差が認められた。そこで2項目を除外した20項目で主成分分析を実施したところ、9項目からなる一次元の尺度となった。累積寄与率は52.3%、クロンバックα係数は0.88であった。 3.本調査の実施 外来通院している糖尿病患者400名に質問紙を配布し、郵送法で回収した。回収数は251(62.8%)であった。信頼性の検討はα係数と再検査法によった。α係数は.836、再検査法では.801と内的整合性、安定性(再現性)ともに高い相関が得られた。また、妥当性は糖尿病看護を専門とする研究者と内的妥当性を検討した。さらに日本語版糖尿病問題領域質問表を用いて基準関連妥当性を検討し、.705と高い相関を得た。 以上より、本尺度は高い信頼性・妥当性を有していると考えられた。
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