2005 Fiscal Year Annual Research Report
極低出生体重児の退院に伴う母親の生活リズムの変化と心身の健康に関する研究
Project/Area Number |
15592301
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Research Institution | SEIREI CHRISTOPHER UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤本 栄子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80199364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒野 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10267875)
夛田 奈津子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助手 (00340117)
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Keywords | 低出生体重児 / 生活リズム / 産褥期の健康 / 産後うつ病 / 疲労 |
Research Abstract |
【目的】母親がどのように低出生体重児の生活リズムを捉え母親自身の生活を調整し、母児の生活リズムを形成していくのか、その実態を前方視的に把握するための調査を行った。【方法】1.対象は2000g未満の低出生体重児(単胎)を出産し、その後に合併症等の問題のない母親であり、児は先天的な異常や中枢神経系の明らかな異常、気管切開を必要とするような呼吸器系の合併症がなく、退院を間近に控えていることを選択の条件とした。2.対象の背景:以下の項目について聞き取り調査をした。1)児の状況:出生時在胎週数、出生体重、NICU入院中の明暗環境、退院時在胎週数、退院時体重、授乳回数、2)母親の状況:既婚・未婚、年齢、職業の有無、分娩様式、家族形態、上の子どもの年齢、サポートの有無等、3)母親が捉える児の健康状態、4)母親の主観的健康状態:(1)身体的にも精神的にも健康である、(2)身体的に健康だが精神的には不調である、(3)身体的には不調だが精神的には健康である、(4)身体的にも精神的にも不調である(この4選択肢から1つを選択してもらった)。3.母児の生活調査票:児の生活行動(睡眠覚醒、授乳、排泄など)ならびに母親の生活行動(睡眠・食事・家事・育児など)から構成し、24時間の帯グラフを用いて生活の実態を把握した。4.面接調査:児の生活行動に伴う母親自身の生活行動の変化に対する意味づけ、ならびに母親の心身の健康におよぼす影響について、インタビューガイドを用いて実施した。【結果】対象は8名の低出生体重児の母親に対して、児のNICU退院前1週間以内、修正1カ月、修正3カ月に面接を行った。面接時間は40〜50分であった。現在、(1)3時点における母親の児の生活行動に対する意味づけ、(2)母児の生活パターンの特徴について分析中である。また、前述の(1)ならびに(2)と母親の主観的健康状態との関係についても分析中である
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