2005 Fiscal Year Annual Research Report
痴呆性高齢者のセルフケア及びコミュニケーション能力を高める看護プログラムの開発
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15592311
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
別所 遊子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (20190176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 隆司 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教授 (70337989)
渡部 月子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (20249064)
片平 伸子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (10381675)
本田 亜起子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (90420695)
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Keywords | 認知症高齢者 / ADL / 食事行動 / 残存能力 / 環境整備 / 言語の手がかり / 視覚の手がかり / 触覚の手がかり |
Research Abstract |
1.研究目的 認知症高齢者の看護・介護者が、高齢者の自立維持を目指した食事援助が行えるように、食事動作の過程に沿ったアセスメント項目と食事援助のマトリックス表(食事支援表)を作成し、実際に使用して妥当性を検討することを目的とした。 2.対象と方法 対象は、介護老人保健施設・介護老人福祉施設の職員34名ならびに施設職員が食事援助を行っている認知症高齢者57名である。施設職員に食事支援表の記入を依頼し、記入後に支援表の内容等に関する聴き取り調査を行った。 3.研究成果 施設職員による評価と、施設利用者を対象に試行した結果に基づき、食事支援表を修正した。施設職員による評価から、より具体的な状況を想起しやすい表現に修正した。施設利用者に実施した食事支援表の結果から、項目を追加し、表現を修正した。また、支援表の記入に慣れていない施設職員でも記載しやすい表にするため、全体的な構成についても検討し、修正を行い、改訂版を作成した。 本研究で修正した表を再度試行し、項目の内容や表現についてさらに検討する必要がある。さらに、多施設で調査を実施して検証を重ね、信頼性と妥当性を高めていく必要があると考えられる。 4.今後の課題 本研究で作成した食事支援表は、介護にあたる各々の職員が現状で行っている援助方法を共有し、高齢者の自立に向けた援助の方向性を検討するために活用できると考える。また、この食事支援表を用いることにより、新人の職員もベテランの職員も、効果的な援助を同じように提供できると考えられる。今後は、この結果を基に具体的なプログラム作成を行っていくことが課題である。
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Research Products
(1 results)