2003 Fiscal Year Annual Research Report
高齢患者の転倒予防のための包括的IT(情報技術)ケアシステムの開発
Project/Area Number |
15592312
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
鈴木 みずえ 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (40283361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 直美 三重県立看護大学, 講師 (40152269)
金森 雅夫 びわこ成蹊スポーツ大学, 教授 (90127019)
谷 重喜 浜松医科大学, 医療情報部, 助教授 (80217116)
内田 敦子 三重県立看護大学, 助手 (40363957)
磯和 刺子 三重県立看護大学, 助手 (30336713)
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Keywords | 高齢者 / 転倒予防 / リスクアセスメント / IT |
Research Abstract |
平成14年6月1日から平成15年5月31日の1年間、H大学付属病院に入院し、研究参加の許可が得られた患者を対象に転倒リスクアセスメント調査を行った。転倒リスクアセスメントを実施した患者3912名のうち転倒事故報告書の提出されたのは364件であった。浜松医科大学方式転倒アセスメントツールとして1.転倒歴(過去1ヶ月の転倒)、2.歩行障害(こまた歩行、すくみ足、ふらつき歩行、歩行不可能)、3.歩行補助具(杖、車椅子、歩行補助具、歩行介助)4.症状(めまい、立ちくらみ)5.精神症状(興奮、不穏、せん妄)6.見当識障害(今日の日付が不明確)7.俳個(徘徊、多動)、8.排泄障害(手すり使用、排泄動作要介助、排泄動作不可能、尿道カテーテル挿入中)9.内服薬(睡眠薬、精神安定薬)の9項目をリスク項目として取り上げ、x2検定を行い有意な結果が得られた。転倒の有無を目的変数とし、9項目の説明変数として多重ロジステック分析を実施し、転倒リスクアセスメントの有効性を確認した。なお、オッズ比(各項目の有無による転倒の危険性)では、1.4〜2.5内であり、各項目はそれぞれを1点として簡易なものとした。次にアセスメントツールをスコア化するために、感度と特異度を分析した。カットオフポイントは2点を示し、3点は絶対リスク値となるので、0点を「リスクなし」1〜2点を「リスクあり」3点以上を「ハイリスク」とし、アセスメントツールを作成した。平成15年度はケアシステムIT化の準備を行った。平成16年度は転倒事故報告書および作成された転倒リスクアセスイントのシステムソフト開発を行う予定である。
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