2004 Fiscal Year Annual Research Report
高齢患者の転倒予防のための包括的IT(情報技術)ケアシステムの開発
Project/Area Number |
15592312
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
鈴木 みずえ 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (40283361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 重喜 浜松医科大学, 医学部付属病院, 助教授 (80217116)
金森 雅夫 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (90127019)
内田 敦子 三重県立看護大学, 看護学部, 助手 (40363957)
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Keywords | 高齢患者 / 転倒 / IT / ケア |
Research Abstract |
浜松医科大学看護部と連携して特定機能病院の転倒予防に関して取り組んだ。 1.転倒リスクアセスメントツールの開発:転倒リスクアセスメント尺度の各項目と転倒の有無を比較した結果、9項目「転倒歴」、「歩行障害」、「歩行補助具の使用」、「症状」、「精神症状」、「見当識障害」、「徘徊」、「排泄障害」、「内服薬」において「転倒あり」の対象者が有意に高い結果となった。転倒の有無を目的変数とした9項目の説明変数として多重ロジスティック分析を行った結果、「転倒経験」、「精神症状」、「排泄動作」、「内服薬」の4項目が転倒と有意な関連にあり、9項目の相対危険比の範囲は1.11〜2.617であった。本特定機能病院用転倒アセスメント尺度の各項目をそれぞれ1点として得点化し、尺度化した。結論:本特定機能病院用転倒アセスメント尺度の感度(sensitivity)、特異度(specificity)を算出した結果、感度と特異度が交差するカットオフポイントは2点であり、感度0.689、特異度0.595であり、尺度として有効であることが示唆された。 2.転倒ケア基準の作成:転倒リスクアセスメント尺度の各項目に対する統一したケア基準を開発した。各病棟で転倒リスクアセスメントを活用して転倒ケア基準を作成するよう配慮して作成した。 3.転倒リスクアセスメント尺度のITネットワーク化:情報部谷助教授に分担して頂き、病院のネットワークにのる転倒アセスメント尺度のプログラムを開発中である。 4.今後の課題:平成17年度から転倒リスクアセスメント尺度とケア基準の両方を用いて転倒予防ケアに取り組む。
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Research Products
(5 results)