2004 Fiscal Year Annual Research Report
地域全体の生活習慣病予防をめざした家庭・学校・地域連携システム構築の試み
Project/Area Number |
15592313
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤井 千惠 名古屋大学, 医学部, 助手 (70314002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 久孝 名古屋大学, 医学部, 教授 (80153873)
古田 真司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90211531)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 家庭・学校・地域連携 / 生活習慣病予防 / 児童生徒 / 健康教育 / 親子相関 |
Research Abstract |
児童生徒と両親の健康状態をつき合わせて一緒に検討することにより家族の健康課題を明らかにし、子どもと家族全体の生活習慣病予防を地域ぐるみで支援する活動を実践して家庭・学校・地域連携システムの基盤を構築することを目的に研究を実施した。 本年度は、平成15年度に長野県M町の小中学校で実施した児童生徒と家族の血液検査等質問紙調査のデータ解析をして、その検討結果を踏まえた個別・集団健康教育を実施した。 児童生徒の血液検査等、体格、生活習慣の結果は両親の結果との関連が認められ、児童生徒の家族歴あり群は家族歴なし群に比べてBMIが高値になるほどデータがより高値(HDLコレステロールはより低値)になる傾向がみられた。また、血液検査等の親子相関では、BMI、TCHR(総コレステロールとHDLコレステロールの比)に有意な関連がみられ、さらに食生活習慣でも親子で有意な関連が認められた。これらの検討結果から小中学生の健康には、遺伝的な影響とともに親の生活習慣が影響していることが考えられ、子どもや親に対する健康教育において家族全体で生活習慣を見直すことの重要性について説明した。 今回の家庭・学校・地域連携による血液検査等の健康実態に基づいた生活習慣病予防活動を実施することにより、保護者、養護教諭、保健師の問題意識が高まり、連絡会議において具体的な活動内容を協議および評価しながら実践活動を展開することによって、親子の行動変容に結びつく生活習慣病予防活動につながることが示唆された。これらの活動を通して家庭・学校・地域連携システムの基盤を構築することが出来たと考える。
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Research Products
(1 results)