2003 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の老人福祉施設における高齢者のセクシュアリティに関する研究
Project/Area Number |
15592320
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
赤嶺 依子 琉球大学, 医学部, 助教授 (20305189)
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Keywords | 高齢者の性 / 保健学科学生 / 知識 / 態度 / 評価尺度 / ケアスタッフ / イメージ |
Research Abstract |
1.保健学科学生の「高齢者の性」に関する知識と態度の研究: 保健学科学生133名を対象に基本属性との関連性を検討する目的で研究を行った。その結果、男性,年齢の高い学生,看護コース学生,性交体験のある学生,高齢者の介護経験のある学生,および「高齢者の性」について学習経験のある学生の方がそうでない者より知識度は高く,より寛容な態度を示した。また「高齢者の性」の学習経験のある学生は「高齢者の性」に関心をもち,学習の必要性を認識する割合が高かった。 2.老人ホームケアスタッフにおける「高齢者の性」に関するイメージの研究: 看護師は,准看護師や介護士に比べ「高齢者の性」に好意的なイメージをもっていた。年齢が高いスタッフや既婚者および結婚経験者,また「高齢者の性」についての学習経験があるケアスタッフは,そうでない者に比較し「高齢者の性」に好意的なイメージをもっていた。「高齢者の性」に関する教育内容の充実と,日々の看護実践における「性」の意識づけはケアスタッフの好意的なイメージ形成に影響することが示唆された。 3.老人ホームケアスタッフにおける「高齢者の性」に関する知識,態度およびイメージの研究: 老人ホームケアスタッフ204名を対象に高齢者の性に関する知識,態度,イメージの相関とそれらに関連する要因を検討する目的で研究を行った。その結果,高齢者の性についての学習経験の有無は知識,態度,イメージに大きく影響し,学習経験ありの者がそうでない者に比較し知識が有意に高く,寛容な態度とイメージを示した.また、高齢者の性に関する知識・態度・イメージの関連では,知識と態度(r=0.51),知識とイメージ(r=0.48),態度とイメージ(r=0.38)でそれぞれ有意な正の相関が認められた.
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Research Products
(2 results)