2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592352
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Research Institution | Gunma Prefectual College of Health Science |
Principal Investigator |
斉藤 基 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 助教授 (30258884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮城 重二 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (00117590)
佐々木 かほる 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 教授 (60258879)
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Keywords | 家族介護者 / 要介護度 / 介護の質 / 介護評価スケール |
Research Abstract |
1.目的 本年度の研究は,先行研究において作成した介護評価スケールを家族介護者に適応し、スケールの問題点を把握することを目的とした。 2.方法 訪問看護ステーションを利用している家族介護者を対象とし、介護評価スケールヘの回答とスケールの内容に対する意見を求めた。調査は留め置き法により実施し、研究協力が得られた訪問看護ステーションに所属している訪問看護師に調査票の配付、回収を依頼した。倫理的配慮は、調査時にプライバシーの保護等に関する説明を行い、同意が得られた者とした。 3.結果 (1)要介護度1〜2の場合:家族介護者の意見として、(1)要介護者自身が行う体位変換や移動時の危険防止(転倒、転落の予防)、(2)リハビリテーションの方法とその援助、(3)要介護者のニーズに合わせた自立援助等に関する項目の必要性等の記述が多くみられた。また、褥瘡予防の項目に関しては非該当により、「あまりしていない」とする回答が多く、介護者の行動の実態を必ずしも反映していないことが予測された。 (2)要介護度3〜5の場合:家族介護者の意見として、(1)自立に向けての介護には限界があり、各スケールの自立援助の項目は、「あまりしていない」と回答するため、必ずしも実態を反映しない、(2)要介護者の健康状態に関する詳しい観察項目の必要性等の記述が多くみられた。 以上の結果から介護評価スケールは、要介護度による群分けを行い、群別に作成することにより介護者の介護行動を的確に評価できることが示唆された。
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