2004 Fiscal Year Annual Research Report
流体と音響を用いたインタラクティブアートの制作と表現
Project/Area Number |
15604003
|
Research Institution | TOKYO NATIONAL UNIVERSITY OF FINE ARTS AND MUSIC |
Principal Investigator |
伊藤 隆道 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (50251591)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 忠一 東京大学, 情報学環, 教授 (30134472)
|
Keywords | インタラクティブアート / 伝統芸術と現代テクノロジー / キネテックアート(動く造形) / デジタルプログラムと演出造形 / 周期運動と音響表現 / 流体イメージ表現 / 舞台芸術と立体造形 / 複合芸術表現(コラボレーション) |
Research Abstract |
16年度の研究は15年度の研究をさらに具体的に実施に移したものと今年度内に新たな研究課題を設定し制作と表現を実行したものがある。内容は申請の研究課題を基本としているが、さらに可能性を広げた新たな研究が加わっている。時間と音楽などを複合メデア表現である古典メデアであるオペラや伝統音楽と関連つける試みや研究を展開してみた。15年度の研究1から3に研究4、5が加わった。課題に則した研究とさらに発展させたものがあり、展開も個別表現や部分参加など多岐にわたっている。 研究4 「動・時のかたち」円周軌道上で回転する時計の針と周期運動を繰り返す「振り子」をモチーフにした造形の表現と制作。古典的なイメージの時計をコンピューター制御によって新たな「時間の流れ」の再認識させる造形である。オペラ「スペインの時」での舞台美術装置に参加が決定されている。 研究5 空間演出造形のための駆動や照明・音響などをデジタル制御するためのシステム開発と装置の研究、製作を行った。流体のイメージを動きや光、音響などの複合表現作品として成立させ、より豊かな造形として成立させるための試みで、さまざまな芸術媒体に応用できる装置である。コンピューター制御による演出プログラムやアナログ操作などが可能で、今回は空間造形作品「上下の軌跡」のイメージ装置として用いている。 応用として芸大奏楽堂での邦楽劇「スサノオ」、オペラ「子供と魔法」・第6回環境芸術学会で究発表、作品「時間・空間・自然」の展開。退任記念「伊藤隆道展」での「上下の軌跡」展開と新作「能とデジタルアート」のコラボレーションを計画している。 昨年制作した研究3のデジタル制御LEDシステムの応用展開として第5回環境芸術学会において「CYCLE+LINEAR」を研究作品発表を行った。芸大奏楽堂での邦楽劇「賢治宇宙曼荼羅」イントロ装置での応用。芸大デザイン科プレゼンテーションルームでの舞台美術展で会場構成装置として展開。
|