2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15604007
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
近藤 フヂエ 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (50018842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 光一 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (40114839)
山本 眞也 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (00313487)
郷 晃 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20293186)
佐藤 哲夫 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (90187211)
丹治 嘉彦 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (80242395)
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Keywords | アートプロジェクト / 地域 / 芸術 / 社会 / 文化 / 美術教育 / 環境 / コミュニケーション |
Research Abstract |
前年度は、地域文化の活性化に資する表象芸術の在り方を究明するために、新大アートプロジェクト2003「うちのDEアート」を実施し、また、各地域でのアートプロジェクトを取材することなどを通して、アートプロジェクトについての資料を得たが、本年度は、それを用いて研究テーマについて、メンバーの専門領域の立場からの考察をおこなった。たとえば近藤は、美術史の立場から、芸術表象の地域性について、イメージ信仰の時代という捉え方ができるとする解を得た。教育の立場から佐藤は、アートプロジェクトと美術教育がホモロジカルな関係にあるとする視点から、アートプロジェクトの課題を明らかにし、柳沼は、具体的に小・中学校との連携による表象芸術の意義を示した。また、実際に関わったプロジェクトとの関係で、橋本は、パブリックスペースという環境を問題にし、アートやデザインの可能性を示した。郷は、街づくりに果たす彫刻シンポジウムの役割を示した。丹治は、2003「うちのDEアート」に、最も深く関わった経験などを通して、表象芸術が地域においてどのような意味を持つのかについての一つの結論を導いた。武田、山本も、それぞれの立場から、地域に根ざした表象芸術についての独自の理解を提出した。 また本年度も昨年度に引き続き、様々な場所で、地域に根ざしたアートプロジェクトを実施した。新潟県の豊栄市の早通地区のコミュニティーの活性化のために、「光のロータリー ロウソクを灯して」等のローソクプロジェクト。震災を乗り越えて「元気出そう新潟県」の趣旨による、小・中・大の児童、生徒、学生による造形ワークショップ、「虹色アトリウム-光の壁画をつくろう-」など、多数の活動もおこなった。そして、本研究で得られた成果を再びフィードバックして、新大アートプロジェクト2005「うちのDEアート」の実施計画へと繋げた。
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