2003 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・ガバナンス-プロセス、有効性そして制度
Project/Area Number |
15605005
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
飯田 敬輔 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00316895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 吉宣 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20092025)
土山 實男 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00180018)
太田 宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70288504)
山田 高敬 上智大学, 外国語学部, 助教授 (00247602)
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Keywords | グローバル・ガバナンス / 国際制度 / 有効性 / 地球環境問題 / 同盟 / WTO |
Research Abstract |
本プロジェクトは現在、まだ初年度であるため、以下は研究実績ではなく研究経過の報告である。 本プロジェクトの目的は、全地球的な規模の問題に対してどのような国際制度が機能し、その有効性はいかなるものであるかを、制度の比較分析により明かにしようとするものである。したがって、様々な分野にわたって制度を分析することが必要となる。年度の初めの申し合わせにより、安全保障の分野では土山が同盟の制度的役割に着目し、経済について飯田、環境問題については太田、また経済と環境にまたがる分野について山田が担当し、山本は理論的な研究に専念することになった。すでに10月の日本国際政治学会では山田が複合的ガバナンスのケースとして世銀の世界ダム委員会の研究についての報告を行った。また11月には、東京大学の古城教授を青山学院に招き、BISの金融監督制度について解説を願った。12月にはアメリカ人の学者を交えた研究会を催し、飯田が貿易と人権の問題について制度比較を行った。また12月には太田がミラノで開かれたCOP 9に参加し現地調査を行ったが、その成果報告会を静岡大学の高村助教授を交えて執り行った。この報告により京都議定書の制度的な整備はほぼ完了したことがわかった。また3月には飯田が現地調査でWTO本部を訪れ、紛争処理の現状と制度改革の進展について研究を行った。このように各担当者による研究は着実に進んでおり、これを基に次年度には御互いの研究成果を報告するとともに、比較の見地からどのような仮説・結論が導き出せるかを検討する予定である。
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