2003 Fiscal Year Annual Research Report
衛星通信を用いる国際遠隔教育システムによる大学院教育推進に関する研究
Project/Area Number |
15606006
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
荒木 純道 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90016668)
藤井 信生 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00016601)
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Keywords | 遠隔教育 / 衛星通信 / 国際交流 / 正規大学院講義 / 教育システム |
Research Abstract |
1.国際衛星遠隔教育の実践と評価 東京工業大学の国際大学院コースでは英語で開講している正規大学院講義をタイ国向けに配信した. 前期は無線通信工学(荒木純道教授)で,東京工業大学学生の他にキングモンクット工科大学で7名が受講した. 後期は学期のずれが大きいため,衛星で毎週配信することは断念し,e-learningにより信号処理特論(西原明法教授)をアジア工科大学に配信した.事前に対面講義を行った後,アジア工科大学の時間割りに合わせてe-learningにより受講してもらい,毎回30分のインターネットTV会議による質疑を設けた.一度だけ,衛星による生講義を行ったが,アジア工科大学側の機材の調整が悪く,受信できなかった.e-learningということで学習意欲が高まらなかったようで,8名が聴講生として受講したのみであった. 2.各大学の教育システム調査 配信講義を受講するアジア工科大学やキングモンクット工科大学をはじめ,いくつかの大学の教育システムを調査した.正規単位を与えるにあたっては,専攻,研究科等の手続きが必要であり,また,学期構成も日本とは異なる場合が多く,同時講義は容易ではないことが改めて確認された. 3.衛星通信遠隔教育システムによる効果的な学習法の研究 本年度の受講者にアンケートを行ない,結果を分析した.特にe-learningでは学生の意欲が高まらないことが確認された.講師と学生との時間共有が学習意欲の高まりにとって重要であるようである.これらの検討結果を活かして次年度の研究を継続する.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 西原明法: "衛星通信遠隔教育システムによる国際大学院コース科目の海外配信"第3回大学教育研究集会 第10回大学教育改革フォーラム. (2004)
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[Publications] 新山浩雄, 西原明法: "東京工業大学の国際戦略と通信衛星による大学院講義配信"電子情報通信学会. 86・11. 821-825 (2003)
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[Publications] 西原明法, 青柳貴洋, 中山 実, 牟田博光, 内山正史: "国際遠隔教育におけるe-learning教材作成システムの開発と運用"日本教育工学会第19回全国大会. 851-852 (2003)